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脚の痛みや凝りを緩和

カワイチ・テック、千葉県の医療機器等開発支援補助事業に認定

原材料 2020-11-17

 カワイチ・テック(本社東京都葛飾区、川口秀一社長)は10月7日付で、千葉県から「令和2年度千葉県医療機器等開発支援補助事業」(千葉県産振指令第481号)の補助金等交付企業として認められ、同県の鈴木栄治(森田健作)知事名義で決定通知書が交付された。

 補助金交付に関して同社は、「第2の心臓ポンプ作用を生体の外側から加えることにより足の痛みや疲労を和らげる製品の開発」として、今年8月31日付で、工場所在地(千葉県成田市)の同県に申請を行っていた。その優秀性が認められ、申請から2カ月弱で今回の補助金交付対象として決定された。

 今回補助金対象事業となった製品は、太い動脈や静脈が通り、人体下部の血流循環の役割を担っていることで「第2の心臓」と称されている足において、凝りや痛みの発生部位の大半を占めるふくらはぎに、歩くことで刺激やマッサージ効果を与え、凝りや痛みを緩和するもの。

 同製品は、千葉大学や国立がんセンターなどとの産学共同開発により、来年2月頃の製品化を目指している。現在、大学や病院の医学的専門知識にカワイチ・テックの有する高度な混練および成形技術などを加えて研究開発を積極的に実施しており、今回の補助金交付決定により一層の研究開発の促進が期待される。

 カワイチ・テックは、樹脂・ゴム精練事業が主力のメーカーだが、新規事業分野開拓の一環として、健康関連分野の製品開発も積極的に推進している。同分野の第一弾として、プラスとマイナスの電極基盤を採用することで、貼り付けた部位の凝りや痛みを緩和する温圧チップの土台部分の製品化も行っている。

 今回補助金対象事業となった製品は、これに続く製品で、今後同分野の製品開発に注力していく。

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