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6月から執行役員制度を導入

【新社長インタビュー】八興社長阿部忠弘氏、「チーム八興」で発展させ明るい会社に

工業用品 2017-09-05


 八興の社長に、5月26日開催の株主総会及び取締役会で就任し、6月1日から新体制をスタートさせた阿部忠弘社長に、抱負や経営戦略などに関して聞いた。

 ■社長就任の抱負
 6月14日に挙行した阿部広之前社長のお別れ会が、新体制の実質的なお披露目となった。前後して東京周辺からあいさつ廻りを始め、先日は秋田県横手市の秋田工場へ行った。同市では協力業者様などに加え市役所を表敬訪問し、当社への支援政策に対する感謝の意を伝えた。

 また、10月の大阪機械要素技術展など当社が出展する展示会において、横手市や地元の発展に貢献できるようPRに関する協議を行った。

 この3カ月間自分なりに経営方針を策定したが、根底にあるのは阿部広作氏が1959(昭和34)年に創業してから連綿と受け継がれている『販売先、仕入先、従業員またその家族に対し感謝の気持ちを忘れない』という企業理念であり、これを継承する。この理念に加えて、従業員結束の象徴として、秋田工場の正面玄関前に“人”と“和”を象徴した大きな石を設置しており、全社一丸で『チーム八興』として会社を発展させ、従来に増して風通しの良い明るい会社にしていく。

 すでに社員同士の意見交換が活発化し、社内の雰囲気も明るく活性化してきている。

 ■経営戦略や方向性
 経営戦略としては、6月1日から執行役員制度を導入し、営業・製造・技術など各部門の一体化や情報共有化、責任の明確化を一層進めており、当社のモットーである『顧客が満足する、他社の追従をも許さない独自性のある製品とサービスを、スピーディに開発、提供する』ことを、より一層追求していく。これにより顧客ニーズに的確に合致する製品の迅速な提供を目指し、顧客満足度の更なる向上を図る。

 すでにITの積極的活用などにより、情報共有化が図られ、顧客への製品やサービス提供までのレスポンスが改善されている。

 また、文言の標準化は課題と考えており、例えば、取引先との人間関係の構築という表現においても、共通の認識がないと個々の価値観に委ねることになってしまう。社員の個性を尊重しつつ、当社製品と同様、独自性のある活動を指導していきたい。

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