八興、「耐熱ソフトチューブ100℃」を発売開始

　八興（東京都板橋区、阿部忠弘社長）は、「耐熱ソフトチューブ100℃／E－HRT」を開発、7月3日から発売を開始した。サイズは顧客のニーズに的確に合致した内径4ミリ×外径6ミリ（E－HRT－4×6）、同6ミリ×8ミリ（E－HRT－6×8）の2サイズとなっている。

　「耐熱ソフトチューブ100℃」は、同社従来品の特徴である優れた柔軟性による作業性の向上に加えて、最高使用温度100度という耐熱性を有しているのが最大の特徴。同製品は121度で15分間の滅菌処理（オートクレーブ）後にも著しい寸法変化は確認されていない。

　チューブに採用している素材は、日本薬局方に対応しているのに加えて、FDA（21CFR）に収載されている物質で構成されたスチレン系エラストマーのため、非塩ビを実現しており、RoHS2にも適合している。

　100度での熱湯洗浄を必要とする食品や飲料、医療機器、化粧品・香料といった、衛生的な環境下での使用が不可欠な流体輸送などに最適な製品となっている。

　さらに同製品は、酸やアルカリ性薬品など幅広い薬品に耐性を有しており、ファインケミカルなどの高純度化学薬品の移送配管にも使用が可能なことに加え、ローラーポンプ用途での耐久性試験についても、市販のシリコーンチューブと比較し約30%向上している。

　また同製品は、ゴム素材のシリコーンと比較しガスバリア性に優れており、シリコーンチューブから流体が透過してしまう場合の対策用としても適している。

　なお同製品は、透明性のあるナチュラルな色調を採用しており、内部の流体を容易に確認することができる。

　問い合わせは八興本社営業部（東京都板橋区板橋1－42－18ユニティフォーラム）電話＝03・3963・5381まで。