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投資額16億円、高付加価値品拡大へ

日東化工、17年度スタートの新中計「SCRUM70」を策定

工業用品 2017-07-04

 日東化工は6月19日、2017年度を初年度とする3カ年の新中期経営計画(SCRUM70)を策定したと発表した。

 新中計は「筋肉質な事業構造への変革」を基本方針として、より強い企業体質を確立するための基盤強化に取り組むもの。重点施策として「モノづくり力の強化」「高付加価値製品の拡大」「財務体質の向上」「コンプライアンスの徹底」を実施し、成長への加速を図る。

 最終年度となる19年度の目標は、売上高80億円(16年度実績79億4,900万円)、[高付加価値製品の売上高16億円(同13億円)]、営業利益4億円(同3億1,500万円)、経常利益3億9,000万円(同3億500万円)で、ROAは5.7%(同4.7%)、ROIC[投下資本利益率]は7.0%(同5.1%)としている。

 そのうちゴム事業(コンパウンド、ゴムシート・マット、成形品)は、売上高57億7,000万円(同57億4,100万円)、営業利益3億1,500万円(同2億4,900万円)を計画。汎用品から高付加価値製品への転換を進めるため、次世代の柱となる新商品の開発を行うとともに徹底した生産性向上を図り、より安定した生産力とコスト競争力の強化を推進する。

 また設備投資も積極的に行う。既存設備の維持・保守に加え、合理化・省エネ化などを重点的に3年間で総額約16億円を計画(減価償却費は9億円の見込み)。そのうちゴム事業では、設備自動化に向けた装置の設置、環境対応設備の改良、新商品立ち上げのための新設備導入など約13億円の投資を計画している。

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