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ゴム廃材処理から製品製造までを一本化へ

エンビプロHD、日東化工と東洋ゴムチップを合併

工業用品 2024-04-22

 エンビプロ・ホールディングス(HD)は4月12日、連結子会社の日東化工(神奈川県高座郡)と東洋ゴムチップ(群馬県前橋市)を合併すると発表した。日東化工を存続会社とし、東洋ゴムチップを消滅会社とする吸収合併方式で実施する。合併効力発生日は7月1日の予定。

 ゴム・樹脂製品の製造・販売を行う日東化工と、廃タイヤからの再生ゴムの製造・販売を行う東洋ゴムチップを垂直統合することで、ポリマー(プラスチック・ゴム等)の資源循環を促進し、ゴム廃材の処理から製品製造までを一本化したサーキュラーエコノミー製品を上市するとともに、人的資本の最適化により事業拡大を図る。

 エンビプロHDは、サーキュラーエコノミーの具体的事例を他社に先駆けて数多く実現することを目指しており、今回の合併はその一環となる。第1合併として、金属等の資源循環を行うエコネコル(静岡県富士宮市)を存続会社として、同事業を行うクロダリサイクル(北海道函館市)、しんえこ(長野県松本市)の3社を統合(合併効力発生は7月1日予定)する。事業規模拡大による案件対応力を強化するとともに、エンビプロHDグループ全体で保有する経営資源を効率化。組織および事業合理化により収益力を強化し、サーキュラーエコノミーのさらなる推進を図る。

 日東化工と東洋ゴムチップの合併は第2合併として実施する。ゴム廃材から製品製造までの工程を一本化し、サーキュラーエコノミー製品を市場展開していく役割を担う。「数年後には、シート、マットともに環境関連製品のラインアップ製品が充実してくるので、既存品とともに市場で展開していく」(日東化工)。

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