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2024年年頭のあいさつ

日本ベルト工業会 又場敬司理事長、2024年のベルト予測―コンベヤは8%減、伝動は4%増

工業用品 2024-01-10

 2023年のコンベヤベルトの生産量は9,070トン(前年比95%)の見込みです。その内訳は、内需が5,622トン(同89%)、輸出が3,448トン(同107%)です。内需は自動車産業の増産の影響を受けて主力需要先の鉄鋼メーカーの粗鋼生産量が回復してきましたが、前年比100%を確保できませんでした。輸出は円安効果と鉱山需要が好調で前年比107%でした。

 2024年のコンベヤベルト需要予測は、8,309トン(前年見込み比92%)としました。内訳は、内需が6,570トン(同117%)、輸出は1,738トン(同50%)の見込みです。内需は鉄鋼産業ほか、主力需要先が回復し前年比100%を確保する見込みです。輸出は海外景気の低迷を受けて鉱山需要が落ち込む見通しです。

 伝動ベルトの2023年の生産量は1万197トン(前年比90%)の見込みです。内訳は、内需が8,500トン(同96%)、輸出が1,698トン(同70%)です。内需は主力需要先である自動車産業は回復してきましたが、工作機械産業の減産の影響を1年を通じて受けました。輸出は海外経済の低迷により70%と非常に厳しい結果となりました。

 2024年の伝動ベルト需要予測は1万596トン(前年見込み比104%)としました。内訳は、内需が8,832トン(同104%)、輸出が1,763トン(同104%)です。内需は主力需要先である自動車産業に加え、工作機械産業も回復し前年比100%を確保する見込みです。内需、輸出合計ではコロナ前の2019年比97%の見込みです。

 樹脂ベルトの2023年の生産量は約100万㎡(前年比86%)の見込みです。内訳は、内需が約94万㎡(同87%)、輸出が約6万㎡(同77%)です。行動制限が緩和されましたが、2大需要先である食品分野、物流分野の需要は期待したほど発生しませんでした。食品分野はインバウンドの増加、外食向けの回復がありましたが、全般的に伸び悩みました。物流分野は大型物流倉庫新設等が以前の活況な時期と比べると落ち着き、取り替え需要も大きく発生しませんでした。

 2024年の樹脂ベルト需要予測は、約108万㎡(前年見込み比108%)と100万㎡の大台は確保できる見通しです。コロナ前の2019年比では89%と本格的回復はまだ先の見通しです。内訳は内需が約102万㎡(同109%)、輸出が約6万㎡(同103%)です。インバウンド需要、外食産業の回復による食品分野の伸長と物流センター増設による物流分野の伸長を取り込んでいきます。

 今後、欧米はインフレの鎮静化に伴って順次利下げに転じていき、欧米経済は徐々に回復していくものとみています。中国は不動産市況の低迷や少子化問題、若年層失業率といった構造的な問題を抱え、以前のような成長は期待できません。ASEAN主要5カ国(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム)やインドなどアジア新興国の景気は堅調な内需に支えられ着実な成長が見込めます。

 このような状況下、当会は経済政策や需要先動向等を的確に把握し、タイムリーなデータサービスを行う一方、ISO TC41のメンバーとして日本の考え方をISOに反映させ、日本規格の国際化を推進するなど、ベルト業界発展のため貢献していきます。

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