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【新年インタビュー】フォルボ・ジークリング・ジャパン佐藤守社長

「サービス、生産性の向上、供給体制の強化図る」

工業用品 2017-01-06


 フォルボ・ジークリング・ジャパンの佐藤守社長は「戦略を愚直に実行することで成長に繋げていきたい。2017年は、よりお客様へのサービス向上を目指し生産性の向上、供給体制の強化を図っていく」と語る。

 ■16年を振り返って
 16年は工場、営業ともに忙しかった年でした。

 今年は大阪オフィスを移転したことに加え、仙台に営業拠点を開設しました。大阪については、リニューアル化によってお客様へのサービス向上を目的とし、仙台営業所開設については、東北の営業をますます強化していくということです。東北地方の仙台に拠点を設置したことでよりお客様に近いところで仕事をすることになりサービスレベルの向上につながり、関東や北海道を含めた東日本エリア全体を強化していきたいと考えています。

 ■16年の業績見通し
 売上高は前年比約4%増となり、予算を達成できる見通しです。食品や物流向けの搬送ベルトが順調に伸びました。

 食品向けは、市場全体も伸びていますが、当社の強みである差別化製品が顕著に受け入れられるようになったことで、大きく伸びました。ベルトを全方位シールした「Prosan(プロサン)フルシールHACCPシリーズ」が好調で、昨年比2倍以上の伸びとなっており、さらなる拡大を期待しています。

 一方の物流向けも、納期対応が厳しい中、何とかお客様にご迷惑をかけずに対応できたことが結果につながったと考えています。したがって、物流向けも、食品同様伸長しました。

 他の分野では、工業分野で積極的なプロモーションの結果、特殊な用途の需要に対応できたことや、印刷関係もEコマースの伸長による個包装の需要が増えている市場に対応が出来たと考えています。サニタリー分野も成長していますので、この分野にも注視していきたいと思います。

 フォルボ・ジークリング・ジャパンでは、トランジロン、エクストレマルタス、プロリンク、トランステックスの4つの中核製品全体を底上げしていきながら成長していくことが、会社の基本戦略です。トランジロンでカバーできない分野や、スペックの合わない部分はプロリンクで提案するなど、トランジロン以外の製品も積極的に拡販していきます。実際、プロリンクは昨年も大きな成長を遂げました。

 毎年新製品を上市しているトランジロンだけでなく、プロリンクもグローバルレベルで製品開発に力を入れており、日本市場に適合するものをどんどん投入していきたいと考えています。

 シール製品については、主な需要先である製鉄や造船の需要が冷え込んだ影響とそれに伴う価格競争により、大変厳しい結果となりました。

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