【新年インタビュー】クラレプラスチックス保江真一社長
「提案できる、存在感ある会社を目指す」
工業用品 2017-01-06
「17年は次の高い所へ飛ぶための1年にするため、精緻で具体的な青写真を描く年になる」と語るのは、クラレプラスチックスの保江真一社長。需要家に提案できる、存在感のある会社を目指す。
■16年を振り返って
16年12月期は売上高は微増ですが、営業利益は順調に推移し、まずまずだったのではないかと思います。一番大切なのは利益率ですので、良い方向に流れています。
ゴム・化成品部門は、営業利益が上期(1-6月)は前年同期並みでしたが、8月以降に利益率の高い製品が伸びました。製品では、換気ダクトを新製法で生産することで、コストダウンに繋がりましたし、クラドリップは圏央道や外環道に採用されるなど販売実績は高まっています。また、7月から新事業推進部を立ち上げ、土木を中心に拡販を図ったことも寄与しています。
16年は天災の多い年でもありました。工場を持っている当社としては、供給責任や社員の安全に対し重い責任があります。安心・安全をキーワードに体制作りを見直した年でもありました。唯一の生産拠点である伊吹工場(岐阜県垂井町)は、築50年になります。耐震診断を行い、それに基づいた設備投資を計画的に実施していきます。
■伊吹工場50年
16年に、伊吹工場は操業開始50年の節目の年でした。これからは地域貢献にもさらに力を入れていこうと、地元である垂井町の地域イベントに寄付したり、16年からは町内の駅伝大会に協賛することを決めました。その駅伝大会は50回以上続く伝統的なもので、500人以上が参加する大きなイベントです。
■17年の見通し
17年は、会社全体の営業利益で前期比8%アップを計画しています。
17年は、15年から始まった中期経営計画の最終年度にあたります。その中計では、17年度の売上高を14年度比で18%アップ、営業利益を35%アップする計画でした。今の見通しだと、売上高はほぼ横ばい、営業利益は26%の増加になります。
17年度は、ゴム・化成品部門では住宅用ダクト、土木向け製品を2本柱に伸ばしていく考えで、加えてコンパウンド事業の大きな飛躍を考えています。
地域と上手く調和し、連携していくことにより、近傍の優秀な人材の確保も含め、地域とともに成長していければと思っています。
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