【新年インタビュー】東拓工業豊田耕三社長
「17年は新工場稼働に向け仕込みの年」
工業用品 2017-01-06
18年に東日本初の新工場が稼働する東拓工業。豊田耕三社長は「新工場稼働に向け、17年は仕込みの年になる。全社員で生産性の向上について考えていかなければならない」と語る。
■16年度の業績見込み
会社全体としては前年比プラスの方向で、ほぼ順調にきていると言えます。17年3月の期末にかけ、足元よりもさらに増加するのではないかという期待感も持っています。
工業用ホースは、上期よりも下期の方が増加する傾向にあり、今年度もそのような推移です。需要先として、どの業界が特別良い、悪いということはありません。企業によって、良いところもあれば、悪いところもあるといった状況で、全体的なところを見ると上向いているという感じです。
電設資材については、再生エネルギー向けが昨年度に良かったこともあり、今年度のスタートは厳しかったのですが、ここにきて上向いてきています。スタート時の厳しさをカバーできるのではないかとみています。
土木資材は、橋梁関連資材も含め安定的に前年度を上回っています。
16年度は、残る1、2、3月と期待をしており、売上高では前年度比5%程増加するとみています。過去最高を更新する見込みです。
■中期経営計画の進捗状況
16年度から中期経営計画がスタートしました。17年度の位置付けについても、中計に沿った目標を策定していく考えです。
中計では、東日本地域の生産・販売体制の強化を掲げていますが、そのうちの最大のテーマが栃木県の小山第四工業団地に建設する新工場です。
新工場は17年中に完工し、その後設備を入れ、試運転をし、18年度に稼働、供給を開始する予定です。足元では予定通り進んでいます。
東日本の生産拠点は初めてですので、新工場が稼働を開始すれば、納期が短縮できることに加え、物流コストの低減に繋がります。新工場は、関東の需要に対応することになりますが、関東の需要全てを新工場に移管するのではありません。関西りんくう工場(大阪府泉南郡)と生産バランスを考え、効率の良いものを新工場で生産しようと考えています。
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