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【新年インタビュー】ゲイツ・ユニッタ・アジア宮本修二副社長

油中タイミングベルト搭載車の生産増加へ

工業用品 2017-01-06


 「2017年は明るい年になると思う」と語るゲイツ・ユニッタ・アジアの宮本修二副社長。中国とインドの好調が継続する見通しで、日本も需要が安定すれば数%伸びると見込んでいる。

 ■16年を振り返って
 16年は売上高が連結で微増、利益についても数%の増加に終わりそうです。

 そのような中、中国、日本は好調を維持し、昨年比で増加の見込みです。日本は一般産業向けの伸びが良かったことに加え、自動車向けも堅調でした。工作機械向けの落ち込みを、半導体、包装機、ロボット向けが補った形です。

 韓国は、売上高はほぼ横ばいですが、利益が減少しました。製品ではタイミングベルトが減少し、テンショナが増加しました。そうした製品構成の変化と顧客の生産減が、利益に影響しました。

 中国は自動車向けが順調で、インドは売り上げ、利益ともに非常に好調でした。

 ■油中タイミングベルト
 当社の油中タイミングベルトを採用した自動車の生産が、中国で開始されています。生産は16年に始まったばかりですので台数としてはまだまだこれからですが、17年から18年にかけ生産台数は上がっていき、最終的には10万台規模になると思います。また、欧州でも搭載車の生産が始まる計画です。国内では、新モデル、新エンジンのタイミングの関係でまだ先になると考えています。

 今回の採用は、低燃費に効果があると判断されたものです。当社としては横展開の働きかけを行い、他の自動車メーカーも興味を示し始めています。

 油中タイミングベルトの生産は奈良工場で行い、輸出で対応する考えですが、いずれは現地での生産を視野に考えていきたいと思います。

 油中タイミングベルトについては、今後の伸びが期待できます。

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