【新年トップインタビュー】
フォルボ・ジークリング・ジャパン社長佐藤守氏、「今年は設立50周年、転機の年にしたい」
工業用品 2018-01-11
18年12月期は前期比5%増収を目指しているフォルボ・ジークリング・ジャパン。達成に向けて「17年同様、食品・物流・工業用品用途を伸ばす」と語る佐藤守社長。期末の12月には設立50周年を迎えるが、「次の50年につなげられるような、転機の年にしたい」と、製品開発や販売戦略に積極的に取り組む決意だ。
■17年の業績見通し
17年を振り返ると、全般的に市況が良かった。顧客からの引き合いも好調で、16年以上に活況だった。売上高は前年比4%増程度に落ち着くと見ている。16年と同様、食品・物流が好調で、製造業や紙工分野も良かった。全般的に底上げされたと思っている。
食品分野は、ベルトを全方位シールした主力製品の「ProsanフルシールHACCPシリーズ」を、ターゲットを絞り込んで提案した。“食の安全性”を重視しているユーザーに加え、これまでコンベヤシステムを導入していなかったユーザーに対しても訴求し、販売拡大につなげることができた。
物流分野は、物流倉庫など大規模な案件があり販売が大きく伸びた。製造業分野は、自動車産業など特定分野にフォーカスしたことで販売が拡大した。
■18年の業績計画
増収増益の計画で、売上高は5%増を目指している。17年と市況はそれほど変わらないと予想している。引き続き、食品、物流、製造業分野を伸ばしていくつもりだ。製品面では、主力製品である搬送ベルト「トランジロン」に加え、伝動平ベルト「エクストレマルタス」、プラスチックモジュラーベルト「プロリンク」と幅広い製品群を揃えている。お客様の要望に合わせた提案ができるように対応したい。
エクストレマルタスに関しては、紙工分野を中心に、製品ラインアップを拡充して需要開拓を図る。その過程で、他の分野にも用途展開ができれば良いと思っている。
■販売戦略
4年前から毎年開催している販促セミナー「Forbo Forum」を18年も開催していく。また「国際食品工業展(FOOMA JAPAN)」に出展する。ユーザーの皆さんのもとに出向いてビジネス提案を行うセミナーと、多くの皆さんに来場していただき製品・技術を紹介する展示会との2本立てで展開していく。
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