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【特集】食品産業向けベルト

フォルボ・ジークリング・ジャパン、ProsanフルシールHACCPシリーズ注力

工業用品 2017-08-29

ProsanフルシールHACCPシリーズ


 フォルボ・ジークリング・ジャパンの上期(1-6月)食品向け樹脂ベルトの売上高は、堅調を維持し、市場と同等の伸びを示した。

 食品向け樹脂ベルトの注力製品が「ProsanフルシールHACCPシリーズ」。2015年から販売している日本開発の製品だ。フォルボ・ジークリンググループとして、同社の主力製品である樹脂ベルトの中で最も注力している戦略製品のひとつ。2年前の販売以降、安定した伸びを示しており、食品衛生志向の高まりとともに、特にコンビニエンスストアの新工場向けなどで伸ばしている。

 同製品は、ベルトの両面に耐湿熱性ウレタンコーティングを施していることに加え、オプションのスマート・シール加工を施すことで、ベルトの全方位がコーティングでき、水や油の侵入を防ぐことのできる衛生的なベルト。抗菌剤未使用ながら抗菌・防カビ効果が高く、ベルト表面も傷つきにくいため、カビなどの栄養源が残りにくい。また、ベルト表面に食品残留物が付着しにくいためクリーニングが容易で、心体帆布への液体浸透もない。エッジのほつれやコーティングの劣化、収縮が少ないため、繰り返しの洗浄にも耐えることができる。抗菌・防カビ効果が高いため、菌の繁殖しやすい肉、野菜、魚といったラインのほか、繰り返しの洗浄を行うラインに適している。心体にはポリエステル特殊帆布を使用。屈曲性が高く、小プーリでの適用が可能だ。

 昨年には新たに4タイプを投入し、現在8タイプで展開している。同社にとって近年にない大きなブースで出展し、多くの来場者を集めた6月のFOOMA展でも最も目立つ位置に配置するなど、積極的にPRを行った。

 今後は、食品機械への標準採用に向けた取り組みを行うとともに、代理店に向けた啓蒙活動を進めていく。同社では、まだ十分な認知度を得ているとは言えないとし、一次だけでなく、二次、三次代理店に向けた勉強会等を積極的に行っていく。それらを通じ、同製品の特徴、優位点を広めていく考えだ。

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