【特集】食品産業向けベルト
ハバジット日本、様々な法規に対応した強み生かす
工業用品 2017-08-29
ハバジット日本の上期(1-6月)食品向けベルトの販売は、業界とほぼ同等の伸びとなった。
同社は6月に開催されたFOOMA展に14年ぶりに出展。「予想を超える多くの来場者があった。反響も大きく、良いPRができた」(ハバジット日本)という。クリーンライン、クリーンドライブといった食品向けベルトを出展した。
同社の食品向けベルトの強みは、国内の厚生労働省告示第370号はもちろんのこと、欧州規則(EC)、米国食品医薬局(FDA)といった欧米の食品規則に適合し、食品に直接触れるプラスチック材料規制(PIM)やREACH、RoHSといった欧州地域での化学物質規制を順守している点。「厚生労働省では近く食品に直接触れる容器・包装用のプラスチック素材について、欧州のように使用できる物質を定めるポジティブリスト方式に切り替えると言われている。今の第370号に比べ、より厳しくなっていく方向だ。当社の300種類にも及ぶ食品用ベルトは、欧米の食品規則はもとより、あらゆる法規に対応している。より厳しくなったとしても、現行のラインアップで対応することが可能で、その点は大きなアドバンテージになる。今後もこの強みを生かし、拡販を進めていきたい」(同)。
注力商品はクリーンライン、クリーンドライブ。クリーンラインは、ハバジットが独自技術で開発したポリオレフィン素材のベルト。素材特性による優れた離型性、耐水性、耐次亜塩素酸耐性といった特徴のほか、コストパフォーマンスにも優れる。発売から期間は経っているものの、ポリオレフィン素材の優位性により、今でも豊富な販売実績を誇る。「ポリウレタンなどの他素材にはない優れた離型性と耐薬品性をFOOMA展でも認識して頂けた」(同)。
一方クリーンドライブは、一体成型技術による凹凸のない鏡面仕上げのベルト。加水分解耐性に優れ、水洗いに強いほか、一体成型のためベルトのホツレや層間剥離の心配がなく、また、汚れを落としやすい表面性状は、洗浄時に食品残渣や菌が残りにくく、カビの発生も抑えられるため衛生管理が容易に行える。ウェット環境用途における最適なベルトとして特に食肉・水産業界での採用が進んでいる。
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