PAGE TOP

【特集】ゴム・樹脂コンベヤベルト

ハバジット日本、増産対応・納期短縮で物流向け受注獲得

会員限定 工業用品 2023-04-04

 ハバジット日本の2022年12月期売上高は、期初の計画を達成し前期比約10%増。利益は原材料価格の高騰や運送費用、エネルギーコストの上昇等により微増にとどまった。

来場者で賑わうハバジット日本のブース(MOBAC SHOW)


 2022年は食品、物流、紙工分野が好調だった。物流は物流センターの新設などプロジェクト案件の受注で前期比2ケタ増収を達成。物流産業の活況に伴い段ボール需要が旺盛で、紙工関連ベルトの販売も2ケタ増収となった。食品は巣ごもり需要で惣菜や冷凍食品の販売が好調だったことを受け、製造工程で使用されるベルトの需要が増加し1ケタ台の増収となった。

 物流分野に関しては「需要は増加しているが受注競争は非常に激しい。しかも受注が決まれば、大量面積のベルトを指定日までに納品しなければならない。また不測のベルト破断が発生した場合は即時対応が求められるため柔軟な生産対応も求められる。当社は和歌山工場への積極的な設備投資により、増産対応・納期短縮が可能になった。こうした点も当該産業での受注獲得につながっていると思う」(ハバジット日本)。

 2023年の業績計画は、売上高は前期並み、利益は設備投資による生産効率化をさらに推進することで増益を目指す。足元の状況は「前期末と同様、食品、物流、紙工分野の好調が継続しており滑り出し順調」(同)という。

 同社では2月28日~3月3日まで幕張メッセで開催された「MOBAC SHOW(国際製パン製菓関連産業展)」に出展した。「ターゲットが明確な展示会だったので来場者も真剣で、出展者である我々も勉強になったし、手応えも感じた。待ちの姿勢ではなく、積極的に来場者に声がけをし、ブースでの実演、製品の展示方法も工夫して集客を増やすことができた。今後もこうしたコンセプトの明確な展示会に出展し成果を上げていきたい」(同)。

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • とある市場の天然ゴム先物
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた