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【特集】ゴム・樹脂コンベヤベルト

ハバジット日本、物流と紙工分野に改良品を投入予定

会員限定 工業用品 2023-10-11

 ハバジット日本の2023年12月期上期(1~6月)売上高は前年同期比1ケタ台後半の増収となった。食品関連向けが好調で全体を牽引した。また製品値上げも売上増に影響した。

 「食品分野向けの販売は好調で、上期は前年同期比2ケタ台の増収となった。メンテナンス需要が回復し、食品機械用ベルトの販売も増加した」(ハバジット日本)

 製品面では、ベルトに付着した汚れを効率良く取り除く「TPUスクレーパー」の引き合いが増えている。既存のコンベヤ装置に追加装着が可能で、あまりコストをかけることなく、ベルト表面をきれいに保つことができると好評だ。「TPUスクレーパー」の採用が拡大するのに連動して、ベルトの採用も増えているという。

 食品向けに加え、自動車向け、木工向けも増収に寄与した。自動車、木工(合板)向けとも前年は低調だったが、この上期は自動車や合板の生産がやや回復したことで、ベルト販売も前年同期を上回った。

 前期好調だった物流、紙工分野は前年同期比較ではやや低調だった。昨年は大規模物流施設向けの案件があったが、今年は例年並みの需要で推移した。

 下期(7~12月)は主要顧客の海外案件減少の影響により上期に比べ厳しくなると予想しており、通期売上高は当初2ケタ増収の計画だったが、1ケタ台後半の増収になると見込んでいる。食品は引き続き好調さが継続すると見ており、販売促進活動をさらに強化していく。

 物流と紙工分野に関しては、従来品の基本性能をレベルアップさせた改良品を下期中に市場投入する予定。これにより需要を喚起し、来期の販売拡大につなげていく。

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