【新年インタビュー】バンドー化学吉井満隆社長
「新技術を製品化してビジネスに仕上げる」
工業用品 2017-01-06
「2017年度は中計最終年度なので、これまで取り組んできた重要課題を何としてもやり切りたい。環境変化もあり定量目標の達成が厳しくなったとしても、将来のために必要な投資は行っていく」と語るバンドー化学の吉井満隆社長。今年は既存ビジネスの高付加価値化とともに、新たなビジネスの創出に向けた取り組みを推進していく。
■2016年を振り返り
当社は昨年、創業110周年を迎えました。3月に創業当時ゆかりのモニュメントを本社敷地内に移設し、4月には110周年記念式典、10月には9年ぶりに「テクノフェア」を執り行いました。多くの先輩方ともお会いし、当社の歴史を改めて感じた1年でした。また、これまで仕込んでいた新技術・新製品の形が見え始めてきた年でもありました。そういう意味で、今は実感できませんが、将来、振り返った時に「2016年は当社の歴史の転換点だったのだなあ」と思うかもしれません。
■上期(4-9月)の業績
期初の予想よりも円高に振れたため、為替の影響を受け減収減益でした。地域別に見ると日本、韓国、欧米が不振でした。ただし、減収要因は把握しており、手を打っていきます。その他、アジア地域は比較的堅調でした。
日本はコンベヤベルト、伝動ベルトとも低調でした。コンベヤベルトは資源需要の低迷で輸出が減少しています。その影響で国内の市場価格が下落し、選別受注を行ったことで売上高が減少しました。伝動ベルトは新製品の市場投入が遅れたことも一因です。本来であれば新製品が売り上げに寄与するはずでした。来期は新製品が収益に貢献してくれると期待しています。
韓国は主要顧客のモデルチェンジなどもあり、伝動ベルト、オートテンショナの販売が減少しました。
米国はOEM向けの選別受注により減収でしたが、アフター市場は好調に推移しました。
通期業績見込みは、為替の影響と中国経済の成長速度の鈍化もあり、伝動ベルト、搬送ベルトとも前年並みか若干減少すると見ており、減収減益の業績を予想しています。
■17年の見通し
OPECの減産合意により原油価格は、シェールオイルの採算ベースを勘案して、1バレル当たり50-60ドル程度に上昇するのではないでしょうか。原油価格の上昇によるナフサ由来の原材料価格高騰が懸念材料です。
17年度は中期経営計画の最終年度になります。様々な環境変化もあり、正直に言って、やや遅れ気味であると感じています。しかし何としてもやり切らなければならないと思っています。為替など外部環境変化に対応した施策の加速に取り組まなければなりませんし、グローバルでの統一したコスト管理など、経営品質の進化につながる仕組みを早急に作らなければなりません。こうした重要事項には前向きに投資し、やり遂げたいと思っています。
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