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医療分野での新規需要開拓を目指す

ホッティーポリマー、医療機器開発展に出展

工業用品 2018-06-29

3Dプリンターで製作した臓器


 ホッティーポリマーは6月20-22日、東京ビッグサイトで開催された「ヘルスケア・医療機器開発展」に出展した。同社は今後成長が見込まれる医療分野での新規需要開拓を目指し、積極的な製品開発・製品提案を行っている。

 今回の展示会では3Dプリンター用素材「HPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)」「HPフィラメント(PEEKタイプ)」をメインに展示した。

 スーパーフレキシブルタイプは、ポリ乳酸とエラストマーの独自配合により作成された軟質フィラメント。優れた柔軟性と復元性を生かし心臓や腸などの臓器を3Dプリンターで製作し展示した。

 PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)タイプは、物理的・化学的性質に優れた樹脂で製作されたFDM(熱溶解積層方式)方式3Dプリンター用フィラメント。展示会では同素材で骨や関節、歯などを製作し展示した。PEEKタイプでは、素材供給だけでなく、3Dプリンター成形品の受託加工も行う。

 同社では、これらの素材で臓器や骨・関節などを製作し、医療分野で治療・研究に活用してもらうなど用途開拓に取り組んでいる。

 同社の堀田秀敏社長は「医療分野への参入はなかなか難しいが、当社の独自技術を活かしながら新規需要開拓を進めていく。ニッチな分野からスタートし、将来的に大きな需要開拓につながれば良いと思っている」と医療分野への意欲を語った。

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