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【新年トップインタビュー】

ニチリン社長前田龍一氏、「生産技術センターを設立、革新的なモノ作りを行う」

工業用品 2018-01-10


 ニチリンは姫路工場内に生産技術センターを設立した。ここでは「革新的なモノづくりや新工法の開発に取り組む」と前田龍一社長は語る。自動車のEV化を見据え新製品・新技術開発に向けて、モノづくりの基盤強化と技術者育成に注力していく。

 ■17年業績見込み
 売上高567億円、営業利益、経常利益が83億円、当期純利益が52億円で5期連続増収増益の見込み。

 国内は顧客の販売が回復傾向だったこと、また円安や特需もあり堅調だった。中国は日系自動車メーカーの販売が好調であったことから売上高が伸びた。東南アジアは二輪車用ブレーキホースに加え、フューエルホースの売上高が伸びた。原材料の現地調達化を進めたことで収益も向上した。

 当社の二輪車用ブレーキホース(油圧系)は、シェアが70-75%と世界でトップを占めている。また3-4年前からフューエルホースの開発・生産も行っており、現在はホースに取り付ける樹脂製コネクタも独自開発し収益も向上した。樹脂製コネクタの開発・製作は難しかったが、敢えて困難なものから挑戦した。

 米国市場は引き続き堅調で、ピックアップトラックは伸びているが、乗用車の販売は低調になっている。米国の売上高は、ベトナムなど他の生産拠点から一部調達していることもあり、若干減少した。欧州は横ばいか微増の見通しだ。

 ■海外拠点の現況
 中国・上海は、工場が立地している地区が緑化地域に指定されることが懸念されるため、移転に向けて常熟に用地を確保した。19年上期に建屋が完成予定で、完成後、順次移転していく。

 ベトナムはホース製造の生産能力拡大に向けて新工場を拡張する。18年末に完成する予定で、19年に稼働を開始する。現在の月間80-90万mから130-140万mに生産能力を拡大する。

 インドネシアは、チャイナリスクへの対応もあり拡張している。中国で生産しているホースの一部をインドネシアに移管する計画。

 欧州の生産拠点であるハッチンソンニチリン ブレーキホーシーズ(HNBH)は、18年下期をめどに、資本比率を70%から100%に拡大し、完全子会社化するよう取り組んでいる。100%子会社化することで今後は、製造品目を拡大する計画だ。HNBHはスペインのカタルーニャにあるが、独立問題による政治的な混乱に影響されず順調な生産を続けている。

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