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2023年12月期業績

ニチリン、日本、北米、アジア、欧州は増収増益

決算 2024-02-14

 ニチリンの2023年12月期(2023年1~12月)業績は、売上高が706億3,100万円で前期比10.1%増、営業利益が96億2,000万円で同25.3%増、経常利益が105億4,800万円で同24.8%増、純利益が59億1,500万円で同29.2%増だった。

 セグメント別にみると、日本は売上高が351億5,900万円で同8.2%増、営業利益が34億5,200万円で同27.5%増。半導体など部品の供給改善による国内およびアジア向けを中心とした販売回復や円安に伴う外貨建て売上高の増加で増収増益となった。

 北米は売上高が135億5,100万円で同27.0%増、営業利益が12億1,600万円で同373.0%増。個人消費の回復や半導体など部品の供給改善。また、人手不足と人件費の上昇への対応として一部生産を日本、アジアへ移管したことや物流費の改善により増収増益となった。

 中国は売上高が126億3,600万円で同5.7%減、営業利益が15億6,400万円で同15.0%減。EV需要が加速する中、現地メーカーへの販売は増加したものの、日系自動車メーカーのガソリン車販売が低迷した影響を受けて減収減益となった。

 アジアは売上高が228億9,200万円で同14.7%増、営業利益が34億6,100万円で同9.2%増。半導体など部品の供給不足緩和や北米からの生産移管も拡大傾向にあることから増収増益となった。

 欧州は売上高が63億1,800万円で同33.9%増、営業利益が8,900万円(前期は2億9,000万円の損失)。半導体など部品の供給不足緩和により増収増益となった。

 2024年12月期通期業績は、売上高720億円で前期比1.9%増、営業利益90億円で同6.4%減、経常利益95億円で同9.9%減、純利益53億円で同10.4%減を見込んでいる。

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