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2023年12月期第1四半期業績

ニチリン、日本は増収増益

決算 2023-05-15

 ニチリンの2023年12月期第1四半期(1~3月)業績は、売上高が170億8,300万円で前年同期比12.3%増、営業利益が23億3,000万円で同27.7%増、経常利益が24億7,300万円で同8.9%増、純利益が11億1,400万円で同11.9%減だった。

 セグメント別にみると、日本は売上高が83億8,300万円で同8.6%増、営業利益が7億2,900万円で同7.0%増。国内およびアジア向けを中心とした販売回復や円安に伴う外貨建て売上高の増加により増収増益となった。

 北米は売上高が31億4,000万円で同24.4%増、営業利益が2億5,700万円で同79.7%増。半導体など部品の供給不足が改善傾向で推移したことで増収。また、人手不足と人件費の上昇に対して一部生産を日本、アジアへ移管したことや物流の見直しなどにより増益となった。

 中国は売上高が29億1,400万円で同8.4%減、営業利益が3億8,800万円で同5.4%増。EV化が加速する中、日系自動車メーカーのガソリン車販売の低迷に加えて、半導体など部品の供給不足や新型コロナ下で積み上げた在庫の調整の影響を受けて増収減益となった。

 アジアは売上高が53億2,900万円で同17.4%増、営業利益が7億9,400万円で同11.8%増。半導体など部品の供給不足による顧客での生産調整が改善傾向に推移したことで増収増益となった。

 欧州は売上高が15億9,000万円で同27.8%増、営業利益が2,200万円(前年同期は0百万の損失)。ウクライナ情勢や半導体など部品の供給不足による顧客での生産調整が改善傾向に推移したことで増収、営業利益も黒字に転換した。

 2023年12月期通期業績は、売上高680億円で前期比6.0%増、営業利益82億円で同6.8%増、経常利益84億円で同0.6%減、純利益46億円で同0.5%増を見込んでいる。

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