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2023年12月期第2四半期業績

ニチリン、日本、北米、アジア、欧州は増収増益

決算 2023-08-10

 ニチリンの2023年12月期第2四半期(2023年1~6月)業績は、売上高が338億5,900万円で前年同期比15.0%増、営業利益が43億9,400万円で同63.1%増、経常利益が53億6,500万円で同38.6%増、純利益が30億300万円で同43.1%増だった。

 セグメント別にみると、日本は売上高が167億8,700万円で同10.0%増、営業利益が15億3,600万円で同28.6%増。半導体など部品の供給改善による国内およびアジア向けを中心とした販売回復や円安に伴う外貨建て売上高の増加により増収増益となった。

 北米は売上高が63億7,600万円で同27.6%増、営業利益が5億7,800万円(前年同期は1,000万円の利益)。北米市場は個人消費の回復や半導体等部品の供給改善、また、人手不足と人件費上昇への対応として一部生産を日本、アジアへ移管したことや物流費の低下により増収増益となった。

 中国は売上高が58億7,900万円で同0.5%減、営業利益が6億8,500万円で同28.0%増。EV車需要が加速する中、日系自動車メーカーのガソリン車販売が低迷した影響を受け減収となったものの、上海などでのロックダウンの影響を受けた昨年から改善し、増益となった。

 アジアは売上高が105億8,800万円で同20.6%増、営業利益が15億3,800万円で同14.9%増。半導体など部品の供給不足による顧客での生産調整が改善傾向であることから増収増益となった。

 欧州は売上高が32億円で同31.4%増、営業利益が3,800万円(同1億2,400万円の損失)。ウクライナ情勢や半導体など部品の供給不足による顧客での生産調整が改善傾向で推移し、増収黒字転換となった。

 2023年12月期通期業績は、売上高680億円で前期比6.0%増、営業利益82億円で同6.8%増、経常利益84億円で同0.6%減、純利益46億円で同0.5%増を見込んでいる。

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