日本の免震技術を世界に普及
日本免震構造協会が総会
その他 2018-06-12
日本免震構造協会は6月7日、東京・元赤坂の明治記念館で平成30年度通常総会および懇親会を開催した。懇親会には会員など約170人が出席した。
通常総会では各議案が審議され全て承認された。今期は役員改選があったが、和田章会長は再任となった。
また第19回日本免震構造協会賞・第10回優秀修士論文賞の表彰式も行われ、技術賞1件、作品賞5件、業績賞2件、普及賞1件を表彰した。
その後、場所を移し懇親会を開催した。冒頭、和田会長が登壇し概略次のようにあいさつした。
「免震構造の歴史を振り返ると、奈良の正倉院がそうで1,300年と古いが、今の形の免震ができたのは1980年代の初め頃。それから現在までに約4,000棟の建物に採用されている。最近では中国の北京に新たに造られる空港にも使用されるなど、免震の活用は世界にも広がっている。私自身は日本の技術をどんどん世界に持っていくことで、地震による都市の破壊や被害者がなくなれば良いと考えている。
当協会では国土交通省の補助事業を活用し、これまでにトルコ、ルーマニア、マレーシア、インドネシア、インドを訪れ免震普及のワークショップやセミナーを行ってきた。今年はカザフスタンや中国での実施を検討している。このような国々が日本との技術交流を通じ地震被害を防ぐことで日本のファンとなり、その数が増えていくことで、結果として平和な世界になっていくことを期待している」
続いて、淡野博久国土交通省住宅局建築指導課長をはじめ来賓者および協会賞受賞者代表などのあいさつがあり、最後に塚田市朗日本建築センター常務理事の乾杯で歓談に入った。
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