16年は06年比で13.9%の削減
JATMA、転がり抵抗低減によるCO2削減効果を発表
その他 2018-01-29
日本自動車タイヤ協会(JATMA)は1月19日、タイヤの転がり抵抗低減によるCO2排出量の削減効果について発表した。JATMAでは、2015年1月に削減効果を初めて取りまとめており、今回はそれに続くもの。低燃費タイヤの販売比率増加もあり、前回調査に比べCO2排出量の削減効果は増大した。
今回調査した16年のタイヤ使用時のCO2排出量は211.7キログラム/本。前回調査で基準とした06年の245.8キログラム/本、12年の227.3キログラム/本に比べCO2排出量の削減が進んでいる。06年比では34.1キログラム/本(13.9%)、全体では06年比297.2万トンのCO2排出量削減となった。
CO2排出量削減に繋がっているのが、低燃費タイヤの販売比率増加。全体に占める低燃費タイヤの販売比率は、06年29.7%、12年54.7%、16年76.9%と増加している。低燃費タイヤの普及が進み、転がり抵抗が低減していることで燃費が向上し、CO2排出量削減に繋がっている。
日本のタイヤ業界は、世界に先駆けて乗用車用市販用夏用タイヤを対象とした「タイヤラベリング制度」の運用を2010年に開始。一般ユーザーはタイヤを購入する際、ラベルに表示されたグレードを参考に、転がり抵抗の小さい低燃費タイヤを選択することができる。
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