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半導体、建機関連事業が大幅増で牽引

【インタビュー】ニシヤマ社長西山正晃氏、17年度スタートの中計 初年度で達成の見通し

商社 2017-11-07


 今年4月に社長に就任し、半年が過ぎたニシヤマの西山正晃社長。「社員の声を聞く耳を持ち、これまではこうだったからではなく、これからどうするかを積極的に考えていきたい」と語る。

 ■社長就任から半年が過ぎて
 佐藤昌幸前社長は営業に重きを置いてきたが、社長になると営業面はもちろん社内のことにも目を向けなければならない。私は管理部門出身だが、社長の務めとして必然的に社内外に対する視野を広げざるを得なくなったというのが実感だ。

 ■現在の経営環境
 2017年度(3月期決算)の今期から2019年度までの中期経営計画をスタートさせた。売り上げ目標としては、2017年度318億円、2018年度330億円、2019年度350億円としたが、中間期を終え、このままでいけば2017年度に350億円近くに達する勢いとなっている。

 当社は健全な企業と見られているようだが、商社として宿命的に売上高に対してキャッシュの割合が低い傾向にあった。それもこのところ上がってきて良い循環が構築できてきたと考えている。

 ■成長エンジン
 当社の事業はガス、電力、鉄道、産業機械、電子・半導体、情報通信、ITソリューションなどとなるが、まず半導体製造装置関連が、計画に対して140-150%と予想以上に好調で売上高に貢献している。中期経営計画を立てた後に際立って伸びてきたもので、これはまだ2、3年は続くと期待している。建機関連も好調で、これも計画に対して110-120%と牽引役となっている。

 一方、エネルギー関連では、電力やガスの自由化がスタートして各インフラ関連企業の購買姿勢が変化してきている。これにより従来の1社購入から入札制度となって、伸び代が小さくなってきている。

 鉄道関連は事業基盤のある堅い分野だが、現況は正直なところ顧客先からの買い控えがみられる。しかし回復すれば成長事業部門であることは間違いない。

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