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半導体、建機関連事業が大幅増で牽引

【インタビュー】ニシヤマ社長西山正晃氏、17年度スタートの中計 初年度で達成の見通し

商社 2017-11-07


 ■期待の新規事業
 ITソリューション関連事業では、時代に沿った商品が伸びつつある。

 例えば、インフラ工事などの現場においては、毎日の作業状況が日報という形で業務報告がされているが、それを現場の写真を本社に送ることで報告書が作成できる「写真共有システム」が好評だ。商品的にはユーザーに合わせたカスタマイズが必要だが、ヨコ展開が可能であり今後さらに期待できる。

 また、鉄道向けでは線路の補修工事における安全確認のシミュレーションをバーチャルリアリティにより訓練できるシステムなどもユーザーと共同開発に取り組んでいる。

 ■ゴム関連製品
 海外市場では、アメリカで10月に開催された公共交通機関の展示会「APTA」に当社はかねて出展しているが、今年はゴム製品で出展した。するとゴム製品での悩みや相談事が多く持ち込まれ、ニーズがあると確信した。キメ細かな対応をしていくと早速、ベンダー登録をさせて欲しいなど引き合いを受けている。

 輸出事業の大きな仕事としては、インドのローカルなタイヤメーカーにタイヤの成形機をはじめとした製造設備一式の供給がある。

 ■東洋ゴム化工品からニッタ化工品への事業譲渡
 東洋ゴム化工品からニッタ化工品に事業が譲渡されるが、当社の取り扱い製品についてはすべてニッタ化工品に受け継がれるので心配していない。取引先にもニッタさんともども説明し理解を得ている。ゆくゆくは共同開発品なども提案できるようになっていきたいと考えている。

 ■あらためて考えるニシヤマの社風
 社員の声に対して聞く耳を持った会社だと改めて思う。例えば、近年の国際情勢を背景に海外駐在や海外出張などでの社員の安全確保は大きな課題点となってきているが、そういった不安にはすぐに対応している。安全確保の新しい仕組みが10月からスタートしている。

 これは一例だが、このように社内の声を拾って“これまではこうだったからではなく、これからどうするか”を積極的に考え推進するニシヤマらしい姿を継承していきたい。

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