PAGE TOP

16年売上高 搬送樹脂と空圧チューブ好調、歯付も回復感

東部ゴム商組、ベルト・ホース流通動態調査まとめる

商社 2017-04-04

 東部工業用ゴム製品卸商業組合は「2017年版ベルト・ホース流通動態調査」をまとめた。同調査は2016年12月にベルトホース部会員企業と同部会選定の組合員企業60社にアンケートを発送し、その内容を集計したもの。今回は60社中48社から回答を得て、回答率は80%となった。

 アンケートでは、「売上高と市場価格」や「需要の将来性」「取扱高」「在庫状況」のほか、「輸入品、通販・ネット販売ほか」「年商規模と従業員数」「東京オリンピック需要の影響」など、時勢を反映した設問も設けた。設問の中から、主なアンケート結果を紹介する。

 ■16年の売上高
 売上高は12品目すべてで前年並みの「95-105%」が最多回答だった。搬送樹脂は食品や物流向けに堅調なことから「105%-」「110%以上」のプラス2回答が43%、空圧チューブも半導体・液晶関連が良いことから同40%となっている。12品目中、上記プラス2回答が「95%-」「90%未満」のマイナス2回答よりも特に多かったのは、ベルトで搬送樹脂と搬送その他。ホースで空圧チューブ。

 伝動プーリは、2015年に設備投資補助金があった影響で製品組込みの需要が多くあったため、16年は一部でその反動が見られた。伝動歯付には回復感がみられる。

 ■市場価格
 全品目で「問題ない」回答が70%超、8品目で80%超、3品目で90%超と市場価格は安定している。高圧ゴムホースのみ「問題ない」が1ポイント(以下P)悪化しているのが気になるくらいだ。

 前年「問題ない」回答が60%台だったベルトの伝動V、伝動歯付、搬送ゴムも70%台に上昇している。

 ■17年売上高予想
 12品目すべてで前年並みの「95-105%未満」が一番多い回答であるのは前回、前々回調査と同じ。総じてベルト、ホースともに回復傾向は続いていると考える組合員が多いようだ。

 なかでもプラス2回答がマイナス2回答を大きく上回ったのはベルトで搬送ゴム、搬送樹脂、ホースで高圧ゴム、ゴムホース、空圧チューブの5品目。プラス2回答からマイナス2回答を引いた差が特に大きいのは、搬送樹脂の31Pを筆頭に、搬送ゴム24P、空圧チューブ17P、ゴムホース13Pの4品目。

 逆にマイナス2回答がプラス2回答より多かったのは、ベルトの伝動その他と高圧樹脂ホースの2品目のみだった。

 ■需要の将来性
 3年後の年間売上高を現在と比べると全品目で現状並みとする「90-110%」が最多回答。「110%超」回答もベルトで搬送ゴム14%、搬送樹脂18%、ホースで高圧ゴム14%、空圧チューブで10%あった。2020年に向け公共工事への期待が感じとれる。

 ただ搬送ゴムはスポット物件に売り上げが左右される傾向が強く、「90%未満」とする回答も29%あり、12品目中もっとも高かった。

 伝動Vが「110%超」になると予測する回答はゼロだった。ただし数量ベースでは減少傾向にあるが、高付加価値化が進み、単価は上がる傾向にあるとの意見があった。

 ■販売チャネル
 【輸入品の販売】「取組んでいる」と答えたのは10社(前回調査12社)。うち「本格的に取組んでいる」7社(同5社)で2社増と増えている。「初期段階または小規模取組み」は3社で4社減。「本格的取組み」は、ホースのみでゴム3社、高圧2社、樹脂と空圧チューブが各1社。

 【通販・ネット販売】「初期・小規模取組み」が28社で、前回調査に比べ3社減った。「本格的取組み」も3社から1社(搬送ベルトのみ)になり足踏み状態といえる。

 「初期・小規模取組み」の内訳はベルトで伝動7社、搬送6社。ホースで高圧3社、ゴム2社、樹脂7社、空圧3社。

 【ホームセンターでの販売】前回は「初期・小規模」販売で伝動ベルト、樹脂ホースが各3社あったが、今回は伝動2社に減少した。ただ伝動ベルトで「本格取組み」を1社が開始している。

 ■東京五輪需要
 東京オリンピックに関する公共事業等で需要に好影響が出ているかどうかを聞いた。60社中45社から回答があった。

 それによると、すでに「受けている」と答えた企業は2社で前年調査と同様に少数派。「将来受ける見込み」も22社で大きな変化はない。ただ約半数の組合員が東京五輪に期待をかけていることが分かる。

関連記事

人気連載

  • a
  • 気になったので聞いてみた
  • つたえること・つたわるもの
  • ゴム業界
  • ゴム業界