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タイガースポリマーが環境対応製品など紹介

西部ゴム商組、第59回商品説明会を開催

商社 2022-11-14

 西部工業用ゴム製品卸商業組合(小島孝彦理事長=角一化成社長)は11月7日、中央電気倶楽部(大阪府大阪市)で第59回商品説明会を開催した。今回は樹脂ホースやゴムシート、押出・成形品などを幅広い業界に展開しているタイガースポリマーを招き、商品説明会を実施。当日は組合員87人が出席した。

商品説明会の様子


植富男タイガースポリマー大阪支店長(右)と山名秀和同第一研究室課長


 説明会の冒頭、犬伏博明工業用品部会長(コーキマテリアル社長)が、「タイガースポリマーは独自の機能部品で世界市場にいち早く進出し、混沌とした現在も自動車、家電関連など幅広い業界で大活躍されている。私の会社は以前に商品説明会をきっかけに、メーカーとの大きな取り引きに繋がった。商品説明会を通じて、皆さんにもメーカーとの新たな繋がりが生まれることを願っている」とあいさつした。
 説明会では豊富なラインアップの中から、タイガースポリマーが近年注力している環境関連製品として、BM(バイオマス)シリーズ(ホース、チューブ)や発泡ブロー成形品などを紹介した。

 BMシリーズは資源の節約とCO2排出量削減を目指し、バイオマス由来の可塑剤を配合した塩ビ素材を使用していることが特長。石油資源の使用を抑え、資源として使用する植物が育つ際に吸収するCO2によって、製品サイクル全体でCO2を削減することができる。日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク」も取得している。

 製品は「タイダクトホースGL-BM型」と「メディルチューブV580C-BM」の2種類。「どちらも従来品と遜色ない品質」(山名秀和タイガースポリマー第一研究室課長)を実現しており、ホースは空調送風用や一般機械類の送風用などに、チューブは理化学機器等の薬液搬送配管などの用途に使用できる。「製品重量に占めるバイオマス材料の割合は、チューブ45%に比べダクトは10%と低いが、充填剤などをバイオマス由来のものに換えることで割合を上げることが可能」(同)だという。

 発泡ブロー成形品は「本来発泡しない樹脂素材を特殊技術で発泡させている」(同)ことが特長。それにより、使用する樹脂の量が減らせ、軽量化が可能になる。「倍率4倍までの発泡が可能で、4倍では80%、現在メインの2~3倍でも25~30%の重量低減が可能」(同)だという。主に自動車用部品として提供しており、軽量化による燃費の向上などで環境改善にも貢献している。

 そのほか、高発泡のシリコーンスポンジシートや、新製品なども披露した。会場ではそれらの製品が展示され、来場者が熱心に見学する光景が見られた。

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