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ピンクのダンロップロゴで乳がん検診等を啓発

住友ゴム工業、名古屋工場でピンクリボン運動をサポート

タイヤ 2022-10-11

 住友ゴム工業は10月4日、名古屋工場(愛知県豊田市)のGENKI活動の中で、乳がんの早期発見・早期治療を推進する「ピンクリボン運動」の啓発イベントを開催。同社がSUPER GTでサポートを行う「TEAM Red Bull MUGEN」を招待し、レース車両の展示や、所属ドライバーが参加する同運動への募金活動およびトークショーを実施した。

 ピンクリボン運動は乳がんの啓発活動を通じて、乳がん検診の受診率向上と早期発見を推進するための世界規模の運動で、10月をピンクリボン月間、10月1日をピンクリボンデーとして様々な啓発イベントが行われている。

 同社ではピンクリボン月間にモータースポーツ活動において各サーキットのDUNLOPロゴマークを黄色からピンクにすることで乳がん啓発活動をサポート。ピンクリボンデーには、オートポリス(大分県日田市)で開催された「2022 AUTOBACS SUPER GT」の第7戦で、同社サポートの全7チーム8台から賛同を得て、タイヤロゴサイド部や車両のロゴステッカーを期間限定でピンク色に変えて参戦した。

ピンクのダンロップロゴステッカーを貼ったレース車両とピンクののぼり


 今回のイベントは同啓発運動の一環として同社モータースポーツ部と名古屋工場のコラボレ―ションで実施したもの。
 モータースポーツ部では、「男性が多いレース業界を通じて、恋人や奥さん、母親、娘さんなど周囲の女性に乳がん検診を促す」(竹内二郎モータースポーツ部部長)ことを目的に活動を実施しており、同社グループの中で唯一レースタイヤを製造する名古屋工場でも啓発イベント開催を希望し、協力を持ちかけた。

 それを受けた名古屋工場でも前年操業から60周年を迎え、今年は“新たな一歩として新しい繋がりを創造する”というスローガンを掲げていることや、社会貢献というGENKI活動の趣旨にもマッチしていることで、同工場におけるイベントの初開催が実現した。

 当日は、サーキット会場同様にピンク色のロゴステッカーを身に着けたSUPER GTのレース車両「Honda NSX-GT」やのぼり、乳がんの定期健診受診などを促す啓発パネルが展示され、スタッフは同ロゴの入ったマスクやリストバンドを付けて対応した。募金活動には「TEAM Red Bull MUGEN」の笹原右京選手と大湯都史樹選手が参加し、従業員達が募金に列を成し選手達と言葉を交わしたり、車両を撮影したりする光景が見られた。イベントの最後には両選手に田中洋克監督を加えたトークショーが行われ、多くの従業員が参加し盛況だった。

募金活動の様子


 今回のイベントについて、名古屋工場の端山伸介工場長は、「当社グループの中でレースタイヤを生産しているのは当工場のみ。その工場内でレースチームのメンバーを招き、イベントを行えたことは大変嬉しいことだ。それに合わせ、今回はピンクリボン運動を展開した。これからの女性が活躍する時代を支援する意味でも有意義な活動となった。このような活動は1度で終わらせるのではなく、今後も継続的に続けていきたい」と感想を述べた。

端山伸介名古屋工場長


 なお、モータースポーツ活動におけるピンクリボン運動は、10月に開催される国内のラリー・ダートトライアル・ジムカーナおよびモトクロス・トライアルでの実施を予定している。

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