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インドネシアで持続可能な天然ゴム栽培と森林保全を両立

ミシュラン、RLUの単独所有者に

タイヤ 2022-07-07

 仏・ミシュランは6月21日、49%を保有していたミシュランとバリトパシフィックグループとの合弁会社「ロイヤル・レスタリ・ウタマ」(RLU)の資本の51%を買い増し、RLUの単独所有者になったと発表した。

 RLUは、ミシュランとインドネシアのパートナー企業が2015年に開始したプロジェクトで、ジャンビ州(スマトラ島)の約7万ヘクタール、東カリマンタン州(ボルネオ島)の約1万8,000ヘクタールで、持続可能な天然ゴム栽培と森林保全の両立を目指している。

 同地域は、RLUが関与する以前は森林破壊で大きな被害を受けていたが、2015年以降、ミシュラングループはインドネシアの多様な事業に10億ユーロ以上を投資し、過去6年間で、①2万3,000ヘクタール以上でゴムの木を栽培し、3万9,000ヘクタールで森林農業や自給自足農業の発展を促進②4,000人の雇用を創出し、農家に対しゴムの木の栽培と多毛作の技術指導をすることで、住民5万人の生活水準向上に貢献――など、社会面でも環境面でも多くの改善を図ってきた。

 ミシュランの購買ディレクター、ヴァンサン・ルセット=ルーヴィエール氏は、「RLUは、社会的、環境保護的、経済的な目標達成を目指していく。人々の生活水準の向上と森林・生態系の保護を両立しながら、インドネシアの天然ゴム分野の変革を支えることを確信している」と語っている。

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