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製品や技術が高く評価

ミシュラン、「Tire Technology Expo 2026」で主要4賞を同時受賞

タイヤ 2026-03-10

 仏・ミシュランは、3月3~5日まで、ドイツ・ハノーバーで開催されたタイヤ業界の設計・製造・イノベーションに関する国際展示会「Tire Technology Expo 2026」で4つの主要な賞を同時受賞した。

 今回は、①極限環境に耐える技術を実現したMiLAW(月面用エアレスホイール)が「Concept of the Year」を受賞②欧州ラベリング制度で最高グレードトリプルAを取得し、長く性能が続くプレミアム・コンフォートタイヤ「MICHELIN Primacy 5 energy」が「Tire of the Year」を受賞③バイオ由来ブタジエンとエラストマーを生産するミシュランのバイオバタフライプログラムが、環境負荷低減への大きな貢献として高く評価され、「Environmental Achievement of the Year」を受賞④ミシュランで35年以上にわたり、相反する性能要求にも向き合いながらタイヤ技術の高度化に取り組んできた、タイヤ部門シニアフェローのパスカル・プロストが低転がり抵抗タイヤやエコデザインといった持続可能な技術開発への貢献、社内外の幅広い連携による功績が評価され「Tire Tech 2026 Lifetime Achievement Award」の4つを受賞した。

 ■MiLAW(月面用ホイール)

 MiLAW(MICHELIN Lunar Airless Wheel:月面用ホイール)は、その革新的な技術が高く評価され、「Concept of the Year」を受賞。MiLAWは、将来のアルテミス月面探査ミッションで使用されるローバー向けに設計されたエアレスタイヤで、20年以上にわたるエアレス構造、先端ポリマー、3Dプリンティングなどの研究開発から生まれたもの。

 MiLAWは、放射線や岩石による摩耗、そしてマイナス240度からプラス100度までという極めて過酷な温度環境に耐えながら、月面探査に不可欠なトラクションと耐久性を提供する必要がある。そのため、ミシュランでは厳格な試験とデジタルシミュレーション能力で大幅な強化を行い、実現に至った。この技術革新は宇宙だけにとどまらず、地上での今後の製品開発にも応用が期待されている。特に、高い耐久性や堅牢性が求められる環境では、MiLAWの開発で得られた知見がミシュランの次のイノベーションに繋がっている。

 ■MICHELIN Primacy 5 Energy

 主要自動車メーカーからも評価され、欧州ラベリング制度で最高グレードトリプルAを取得した、長く性能が続くプレミアム・コンフォートタイヤ「MICHELIN Primacy 5 energy」は「Tire of the Year」を受賞した。同製品は発売前からすでに約20の主要自動車メーカーに採用が決定しており、現在開発中の50車種以上に装着される予定。

 MICHELIN Primacy 5 Energyは、欧州ラベリングでウェットグリップ、エネルギー効率、車外騒音のすべてにおいて最高評価のトリプルAを獲得し、シリーズ内で最も長く性能が続くタイヤとして認められている。現在、夏用タイヤにはこれまで以上に高い性能が求められている。安全性はもちろん、電気自動車への適合性、CO2排出量削減、エネルギー効率、そして素材のサステナビリティなど、多様な要件に応える必要がある。MICHELIN Primacy 5 Energyは、こうした市場の高い期待に応える製品として評価された。

 ■バイオバタフライプログラム

 12年以上の研究開発と8,000万ユーロ超の投資を経て、2023年にミシュランのバッサンサイトで稼働した実証設備により、バイオエタノールからバイオ由来ブタジエンを製造する安定したプロセスが実証された。

 同プロセスを用いて生産された最初のエラストマーは、タイヤ用途に求められる要件を満たしており、化石資源由来ブタジエンと比べて大幅なカーボンフットプリント削減を実現する。

 バイオバタフライプログラムは、バイオ由来エラストマー産業の構築に向けた大きな節目であり、タイヤのバリューチェーン全体のカーボンフットプリント低減に貢献する取り組みとなっている。

 ■タイヤ部門のシニアフェローのパスカル・プロスト氏
 ミシュランで35年以上にわたり第一線で活躍してきた パスカル・プロスト氏が(現タイヤ部門シニアフェロー)、Tire Technology Expo 2026においてLifetime Achievement Awardを受賞。

 キャリアを通じて、タイヤに関する幅広い技術課題に意欲的に取り組み、相反する性能要件の両立といった難易度の高いテーマにも挑み続けてきた。また、グループ内の多くのチームと協働したほか、大学や自動車メーカーとの連携を通じて研究開発を進めてきた。

 2輪用および乗用車用タイヤの技術分野、特に低転がり抵抗タイヤやエコデザインに関する取り組みは、ミシュランが掲げる「技術革新」「性能の追求」「より持続可能なモビリティへの貢献」といった価値を体現している。

 今回の受賞は、パスカル・プロスト氏の長年にわたる技術探求の成果を称えるもの。同時に、それを支えてきたミシュラングループ全社員の高い専門性と協働の力による卓越性が評価されたもの。

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