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コンフォート系タイヤ、第6世代へ

【インタビュー】コンチネンタルタイヤ・ジャパン社長 ソーンク・シュリケ氏

タイヤ 2016-12-07

 ■ブレーキング性能を重視
 ブレーキング性能を安全の要と考えるコンチネンタルは、品質において信頼の高いタイヤを提供し続けるため、世界初の完全自動ブレーキ性能屋内試験場「AIBA」を設立し、ブレーキングテストを行っています。

 一方、ヨーロッパでは法規制で定められているEUラベリング制度に準拠しているため、現時点では日本のラベリング制度を導入する予定はありません。

 コンチネンタルでは、ヨーロッパで導入されているタイヤのウェットグリップに関する制度「UN-R117」が18年4月1日から日本でも導入される予定となっており、今はその動向に注目しています。

 ■今後の経営方針
 現在は少しずつマーケットシェアが拡大していくのに伴い、組織もそれに連れて大きくなりつつあります。今後の目標としては、日本のあらゆるカスタマー、流通とのパートナー関係を強化し、確固としたビジネスモデルを恒久的に確立していくことにあります。

 一方、コンチネンタルグループはオートモーティブ部門を含めて、「ビジョン・ゼロ」という活動を展開しています。これはタイヤを含むモビリティ事業の開発を通して、事故による死者ゼロ、怪我人ゼロ、最終的に事故ゼロを目指すものです。日本市場でも17年の経営方針の中で、キーワードとして訴求していきます。

 ■コンチネンタルタイヤの生産拠点の現状
 日本を含むアジア太平洋地域では、中国に1工場、マレーシアに2工場がありますが、特にアジアでは全体として供給が追いつかない状況にあります。そのため現在、すでに稼働している工場の生産キャパシティ増強や、新しい工場の建設も検討しています。

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