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【特集】CMB

日本ゴム精練工業会、16年の総生産量は前年並みに

原材料 2016-12-07

 ゴム精練業界の最近の動向は、国内需要停滞の影響により、精練生産が減少傾向にある。業界の指針となる日本ゴム精練工業会24社の総出荷量は、2013年から15年まで11万トン台で推移し、最盛期の約23万トンから半減している。今年も上期の需要は、低調なままで推移した。下期に入り、秋需により一部の工業用ゴム製品向けで若干上向いている傾向も見受けらる。しかしスポット的な要因による増加との見方が大半で、本格的な需要回復になるかは見通せない。このため今年の総生産量は前年並み前後となると推測されている。

 今年上期の精練需要は盛り上がりに欠け、低調なままで推移した。下期に入り、建設機械の在庫調整が一段落したことで高圧ホースの需要が回復するなど、一部の工業用ゴム製品生産が動きつつあることを受け、需要先にもよるが精練生産もある程度は上向き傾向にあるようだ。しかしスポット的な需要との見方も多く、このまま精練生産の本格的な回復に繋がるかは見通せないのが現状といえる。

 このため精練業界の指針となる日本ゴム精練工業会24社の総生産量は、昨年と同程度の11万トン台前半に留まると推測されている。

 なお総生産量は、24社体制となった初年度の12年は約12.5万トンだったが、以降13年約11.8万トン、14年約11.5万トン、15年約11.4万トンと3年連続で減少している。

 国内のゴム精練の生産量や出荷量低下を招いている要因は、需要業界の海外進出加速や、自動車生産の停迷、東日本大震災復興の遅れ、熊本震災の影響などがあげられる。

 これら国内の状況に加え、中国経済の失速や現地日系企業の材料現地調達の増加、さらには為替変動やトランプ次期アメリカ大統領の保護主義的な政策による世界的な経済の不透明感など、外的要因も需要減の一つといえる。

 今後の総生産量に関しても、日本ゴム精練工業会では、リーマン・ショックで工業会発足後初めて10万トン台を割り込んだ09年の水準までは低下しないものの、10―11万トン前後での推移と予測している

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