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【特集】リトレッド(更生)タイヤ

ヨコハマタイヤリトレッド峯尾和之社長に聞く

タイヤ 2016-09-26

YTR本社・尾道事業所のリトレッドタイヤ成形工程

YTR本社・尾道事業所のリトレッドタイヤ成形工程


 ■設備投資計画の見直し
 当社はこの2―3年、リトレッドタイヤの需要拡大を見据え、生産能力を上げるための投資を検討・実施してきたが、今は見直しを図っている。このため今年から来年にかけては、次の投資に向けた準備期間にあてたいと考えている。また、その期間は品質や生産性向上など工程改善を中心とした作業に注力する。

 当社のお客様である運送・輸送事業者にとって、人件費、燃料費およびタイヤが運行コストの3大要素になっている。そのため、これら要素のコスト削減に大きく貢献できるのがリトレッドタイヤであると考えている。長い目でみれば需要拡大は続くとみているので、来年度以降の増産へ向けた投資を含め、あらゆる面からの検討を継続する。

 ■今後の課題
 メーカーサイドとして、環境面からリトレッドタイヤを訴求することは責務だと考えている。そこでリトレッドタイヤをお客様に広く認知してもらう活動をYTRとしてもこれまで以上に展開していきたい。

 ひとつの例として、今年9月に開かれた「ジャパントラックショー2016」において、横浜ゴムは次世代のタイヤ個体管理システムとして「MYTIREコンセプト」を発表したが、横浜ゴムグループとして一体となり、このコンセプトを具現化することで、「安全運行」「環境」「コスト削減」をお客様に提案していきたい。

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