三井化学が開発した、海水から抽出したミネラル成分をもとに生まれた新規複合材「NAGORI」が、トンボ鉛筆のシャープペンシル「FUMI(フミ)」のボディ(胴軸)に採用された。

 FUMIは、触感が素焼きの陶器のようにさらさらで、手指の熱を溜めにくく、いつもさわやかな最先端の複合材に触れるシャープペンシルで、3月5日から全国の文具販売店、文具コーナーにて順次発売される。

 ノック式0.5ミリ芯シャープペンシルで、ボディ(先金とノックキャップを除く)の材料にNAGORIが採用されている。素焼きの陶器や石面などの天然材料を彷彿とさせるさらさらとした表面の触感と、良好な熱伝導率で熱を速やかに伝え、グリップがいつもさわやかな点が特長で、材料に陶器に近い重さがあるため、筆圧を補助して筆記(運筆)がスムーズ。

 外観は陶器や天然石のようにしっとりとしたマットなアースカラーで、ストーンブラック、シーブルー、シェルホワイト、サンドグレーの4色展開。表層にはさざ波や石目をイメージした模様が浮き上がり、ひとつとして同じ模様はない。

 NAGORIは、海水から抽出したミネラル成分を原料に開発された、三井化学の新規複合材料。研究者の「プラスチックの食器で食べる食事は味気ない」という気づきを起点に、オープン・ラボラトリー活動MOLp(モル)を通じて開発された。

 三井化学のコンパウンド技術を活用することで、海水由来のミネラル成分を最大75%配合。割れにくく成形性に優れた樹脂の特長を保ちながら、陶器や天然石のような重さや質感、熱伝導性を併せ持つ点が特長となっている。

 なお、NAGORIは2018年度グッドデザイン賞を受賞し、「グッドデザイン・ベスト100」に選出されている。