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2025年12月期第3四半期業績

クリヤマホールディングス、アジア事業は2ケタの増収増益

決算 2025-11-11

 クリヤマホールディングスの2025年12月期第3四半期(1~9月)業績は、売上高が660億4,700万円で前年同期比12.2%増、営業利益が36億8,000万円で同4.5%減、経常利益が43億300万円で同1.3%増、純利益が36億1,200万円で同30.9%増だった。

 セグメント別にみると、アジア事業は売上高が、売上高が271億800万円で同35.2%増、営業利益が24億1,000万円で同24.0%増。

 アジア事業のうち、産業資材事業は、売上高が192億9,800万円で同53.6%増、営業利益が18億2,800万円で同17.7%増。主要顧客である農機・建機をはじめとした産業用機械メーカーの減少傾向にあった生産台数に若干の回復傾向が見られたことから、尿素SCR用モジュール・タンクなどの部材や樹脂・ゴム製品等の販売は増加。また、船舶・プラント向け商材の販売も増加した。中国は、景気低迷により建機の生産台数が停滞する状況下でも販売機会を逃さなかった結果、同国での関連商材の販売は増加した。加えて、4月にグループ化したミトヨの業績を連結に取り込んだ。

 アジア事業のうち、スポーツ・建設資材事業は、売上高が74億9,700万円で同9.1%増、営業利益が6億2,200万円で同5.6%減。スポーツ資材分野の主力商材である体育館用床材は、文教施設や公共の体育館における大型の改修物件が前年同期に比べて少なかったため、販売が減少したが、文教施設向け人工芝の販売が増加した。建設資材分野における鉄道関連商材については、鉄道施設の安全対策強化に伴う改良・改修工事の増加に伴い、ホーム先端タイルの販売が増加。また、商業施設向け床材の販売は堅調に推移した。

 北米事業は、売上高が347億200万円で同0.7%増、営業利益が21億800万円で同10.7%減。米国新政権の関税政策による不透明感が継続する環境下だったが、昨年の米国本社・物流倉庫に続き、今年4月、カナダの物流倉庫を移転・拡張し物流機能の最適化を推進することで、幅広い分野での各種ホース・継手の販売機会獲得に努めた。

 北米事業のカテゴリ別状況は次の通り。

 産業用樹脂ホース「Tigerflex」は、農業、製造業、鉱業等、多岐にわたる関連分野での販売が総じてやや軟調に推移。特に農業関連の販売については、年初から長引いた寒気の影響もあり減少した。

 高機能/汎用樹脂ホース・飲料用ホース「Kuri Tec・Accuflex」は、大手飲料メーカー向けを中心とした需要を取り込み、飲料用ホースの販売が高水準を維持し堅調に推移したが、汎用樹脂ホースの販売が減少した。

 ペイントスプレーホース・下水配管洗浄用ホース「Piranha」は、外壁塗装用ペイントスプレーホースは、市場の在庫調整により販売が軟調に推移。一方、下水配管洗浄用ホースの販売は、増加した。

 ゴムホース・その他は、低圧用および高圧用ゴムホースの販売は、特にオイルガスを中心とした天然資源市場の需要を捉えた営業活動が奏功したことから、堅調に推移。また、消防用ホースの販売は、米国における需要を着実に取り込んだことで増加した。

 欧州・南米・オセアニア事業は、売上高が42億3,700万円で同2.9%減、営業利益が2億2,600万円で同40.6%減。

 南米のオイルガス関連向け販売が増加しましたが、主力の「消防用ホース・ノズル」は、欧州域内の消防機関向け販売が軟調に推移したことで減少。また、北米事業との連携を強化し、米国消防機関向け「消防用ホース」の販売を増加させるなど、グループシナジー効果による生産稼働率の向上に努めた。ユーロ円相場は前年同期に比べて円安水準となった。損益面では、アルゼンチンの子会社に対する超インフレ会計適用がマイナス要因となったことなどから減益となった。

 2025年12月期通期業績は、売上高が900億円で前期比15.5%増、営業利益40億円で同11.9%減、経常利益48億円で同8.6%減、純利益36億円で同1.6%増を見込んでいる。

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