尿素SCR関連商材における一気通貫での製造・販売など、6つのシナジー効果を期待
クリヤマホールディングス、ミトヨの発行済株式を100%取得し孫会社に
商社 2025-02-14
クリヤマホールディングスは2月14日、ミトヨ(本社:東京都中央区、竹島徹社長)の発行済株式100%を取得し、孫会社化すると発表した。「産業資材事業」および「スポーツ・建設資材事業」の中長期的な事業拡大と市場競争力強化が目的。クリヤマグループの中核事業会社であるクリヤマジャパンを通じて孫会社化する。
ミトヨは「自動車部品事業」、「ホース・パイプ事業」を主要な事業として展開。これら事業では、主に自動車部品・商用車メーカーに工業用ゴム製品や樹脂製品を供給、尿素SCR関連商材の領域ではクリヤマジャパンにも樹脂製タンクを納入している。海外ではタイや中国に現地法人を有し、アジアを中心にグローバルに展開。また、屋上遮熱シート、ルーフファン、クールミスト等、工場の「環境」、「省エネ」、「快適」に貢献する事業に注力している。
期待する6つのシナジー効果
同社グループによると、この度の株式取得により以下6つのシナジー効果が期待できるという。
①メーカー機能の強化と事業ポートフォリオの最適化
メーカー機能を更に強化することで、クリヤマグループ、ミトヨ双方の取引先に対する企画・ 設計・開発段階からの提案力の向上、コスト競争力の強化が図られ、事業ポートフォリオの最適化につながる。
②尿素SCR関連商材における一気通貫での製造・販売
クリヤマグループであるサンエーが製造する尿素水品質センサーからミトヨが製造する尿素タンクまで、一気通貫での製造が可能となる。
③新規ホース製品等の開発・製造
建機・農機メーカーとの取引を強みとするクリヤマグループと自動車部品・商用車メーカーとの取引を強みとするミトヨのノウハウを結集し、各種ゴム・樹脂製品、ホース等において新規製品の開発・製造の加速が期待できる。
④スポーツ・建設資材事業での総合提案力の向上
クリヤマグループの国際標準規格であるインドア・アウトドア用スポーツ床材、鉄道・商業等向けの自社オリジナルブランドの床材に、ミトヨの屋上遮断シート、ルーフファン、クールミスト等の「環境」、「省エネ」、「快適」関連製品が加わることで、グループとしての総合提案力が向上する。
⑤人財交流の促進と付加価値の創造
クリヤマグループのクリヤマR&Dは、付加価値ある技術・製品・人財を生み出すグローバル横断の研究開発機関として、グループ全体の新製品・素材開発を担っている。
同社グループおよびミトヨ双方のエンジニアの人財交流を促進し、知識・経験の相互活用を図り、技術・知財において新たな付加価値の創造が期待できる。その他営業部門、管理部門においても、人財交流、ノウハウ共有により営業力強化、業務効率化等が期待できる。
⑥エリアの相互補完
クリヤマグループは西日本(中国地方、関西地方)に製造・物流拠点を有し、ミトヨは国内では東日本(関東地方)や九州地方、海外ではタイに製造拠点を有している。双方の強みを活かすことで、効率的な生産体制の構築と物流の最適化が期待できる。
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