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2024年12月期第3四半期業績

クリヤマホールディングス、北米事業は2桁増収増益と堅調

決算 2024-11-08

 クリヤマホールディングスの2024年12月期第3四半期(1~9月)業績は、売上高が588億8,400万円で前年同期比6.8%増、営業利益が38億5,200万円で同11.9%増、経常利益が42億4,900万円で同9.6%増、純利益が27億5,900万円で同1.5%増だった。

 セブメント別では、アジア事業は売上高が200億4,800万円で同1.2%減、営業利益が19億4,300万円で同3.4%増だった。

 そのうち、産業資材事業は売上高が125億6,000万円で同5.6%減、営業利益が15億5,300万円で同21.1%減。主要顧客の建機・農機など産業用機械メーカーの生産台数が減少した影響で、尿素SCR用モジュール・タンクや各種樹脂・ゴム製品等の販売が減少。中国では景気低迷により建機の生産台数が軟調に推移し、同国での関連商材販売が減少した。

 スポーツ・建設資材事業は売上高が68億7,300万円で同6.4%増、営業利益が6億5,900万円で同380.8%増。スポーツ資材は、文教施設における改修物件の需要を着実に取り込んだことで体育館用床材の販売が増加。建設資材は、鉄道施設の安全対策強化に伴い改良・改修工事の増加を背景に、ホーム先端タイルや列車とホームの隙間緩衝材など、同社オリジナル製品の販売が増加した。営業利益は商品構成の改善により大幅に増加した。

 その他事業は売上高が6億1,400万円で同18.0%増、営業損失が2億6,900万円(前年同期は2億2,600万円の損失)。イタリアのスポーツブランド「MONTURA」やダストコントロール事業は増収したが、広告宣伝費に伴う費用増を吸収できなかった。

 北米事業は売上高が344億7,400万円で同13.1%増、営業利益が23億6,000万円で同24.8%増。幅広い分野で各種ホース・継手の需要を取り込んだことに加え、製造および物流コストの抑制により増益となった。産業用樹脂ホースは、農業、土木、製造業など幅広い分野で販売が底堅く推移したほか、飲料用ホースも旺盛な需要を取り込み販売が増加。需要が減少傾向だった外壁塗装用ペイントホースは、前年同期並みの販売を確保した。

 欧州・南米・オセアニア事業は、売上高が43億6,200万円で同0.3%減、営業利益が3億8,000万円で同10.6%減。スペイン、ポルトガルおよび南米地域で主力の消防用ホース・ノズルの販売が堅調だったが、アルゼンチンでオイル・ガス市場向け長距離送水用ホースの販売が減少。アルゼンチンの子会社に対する超インフレ会計の適用がマイナス要因になった。

 2024年12月期業績は、売上高が730億円で前期比1.9%増、営業利益が44億円で同10.8%増、経常利益が49億円で同8.4%増、純利益が33億円で同13.0%減を見込んでいる。

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