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2022年12月期第1四半期業績

クリヤマホールディングス、北米事業は大幅な増収増益

決算 2022-05-11

 クリヤマホールディングスの2022年12月期第1四半期(2022年1~3月)業績は、売上高が171億4,400万円で前年同期比17.9%増、営業利益が13億2,200万円で同2.1%増、経常利益が14億700万円で同1.7%減、純利益が10億3,700万円で同4.4%増だった。

 セグメント別にみると、アジア事業は売上高が78億5,100万円で同7.2%増、営業利益が9億2,500万円で同2.0%減。

 そのうち、産業資材事業は、建設機械や農業機械の需要が高い水準で推移したことから、尿素水識別センサーおよび尿素SCR用モジュール・タンクなどの販売が好調に推移。また、中国ではロックダウンなどの防疫措置が講じられながらも現地建設機械メーカーの生産が継続されたことで販売が堅調に推移した結果、売上高は45億9,600万円で同0.1%減、営業利益は7億2,600万円で同2.0%増となった。

 スポーツ・建設資材事業は、国内の大型商業施設や鉄道施設などの民間設備投資が緩やかに改善してきていることから、大判セラミックタイルやノンスリップタイルの販売が増加。また、運動場、体育館などの文教施設における改修、新設物件の受注が増加したことから、ロングパイル人工芝および体育館用床材の販売が増加した結果、売上高は30億6,300万円で同19.2%増、営業利益は工事材料費や人件費が増加したことから、2億500万円で同17.3%減となった。

 その他事業は、イタリア製スポーツアパレル「MONTURA」は、テレビコマーシャルやSNSをはじめとした広告宣伝活動の強化によりブランドの認知度向上に努めたことでオンラインを中心に販売が増加。また、ダストコントロール事業は、新規販路拡大活動によって販売が増加した結果、売上高は1億9,100万円で同26.2%増、営業損失は積極的な広告宣伝活動を推進したことで700万円(前年同期は1,700万円の損失)となった。

 北米事業は売上高が82億4,000万円で同32.3%増、営業利益が5億9,300万円で同25.1%増。幅広い業種において各種産業用ホース・継手の販売が増加。特に外食産業向け「飲料用ホース」や住宅外壁塗装用の「ペイントスプレーホース」が堅調に推移したほか、灌漑を含む農業分野向けの「レイフラットホース」などが好調に推移。また、大幅な円安方向での為替変動によって売り上げ、利益ともにかさ上げされた。

 欧州・南米事業は売上高が10億5,100万円で同6.1%増、営業利益が6,300万円で同44.3%減。スペインとアルゼンチンに拠点を置く製造販売子会社では、消防機関向け「消防用ホース・ノズル」および灌漑を含む農業分野向け「レイフラットホース」の販売が増加。利益については、原材料費やエネルギー価格の上昇に加え、アルゼンチンの超インフレの会計処理も上昇コスト要因となったことから減益となった。

 2022年12月期通期業績予想は、売上高が630億円で前期比5.8%増、営業利益が43億円で同横ばい、経常利益が47億円で同1.6%減、純利益が32億円で同16.0%減を計画している。

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