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2022年3月期業績

アキレス、半導体搬送用部材は堅調

決算 2022-05-11

 アキレスの2022年3月期業績は、売上高が759億5,300万円(前期は736億1,700万円)、営業利益が8億5,500万円(同15億6,900万円)、経常利益が15億9,500万円(同20億8,000万円)、純利益が15億2,500万円(同32億1,500万円)だった。なお、同社は「収益認識に関する会計基準」等を期首から適用しており、2022年3月期の各数値は会計基準等を適用した後の数値となっているため、前期比は公表していない。

 セグメント別のうち、プラスチック事業は売上高が363億700万円(同344億2,800万円)、営業利益が25億6,800万円(同30億600万円)。利益については、原材料価格や物流費上昇などの影響を受けた。

 中間財については、車輌内装用資材は、半導体不足、新型コロナウイルス感染拡大による部品不足の影響を受けた自動車メーカーの生産停止および減産が継続したことで国内は苦戦したが、北米および中国市場では販売が回復。化成品は、北米向け医療用フィルム、中国・台湾向けエレクトロニクス用フィルム、欧州・豪州向けエクステリア用フィルムなどの海外向け製品が大きく伸長し、国内では農業・林業用生分解性フィルムが好調に推移した。建装資材は、住宅設備部品の供給難などによる建物の完工遅延の影響を受けたが、新柄投入の効果により回復基調で推移した。その結果、中間財の売上高は339億500万円となった。

 消費財については、防災対策商品は、米国向けゴムボートの販売が好調に推移したが、エアーテントが伸び悩み、 売上高は24億200万円となった。

 産業資材事業は売上高が281億4,800万円(同287億7,600万円)、営業利益が13億8,100万円(同20億5,900万円)。利益については、工業資材が好調に推移したものの、原材料価格上昇の影響を受けた。

 中間財については、ウレタンは、主力の寝具・車輌用が新型コロナ感染拡大の影響を受けて低調。断熱資材は、戸建住宅向けのボード製品、パネル製品、スチレン製品が伸長。工業資材は、海外ユーザーを中心とした半導体分野向け搬送用部材の販売が拡大し、国内では医療機器向けRIM成形品が伸長した。

 2023年3月期通期業績予想は、売上高が850億円で前期比11.9%増、営業利益が9億円で同5.2%増、経常利益が13億円で同18.5%減、純利益が6億円で同60.7%減を計画している。

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