合成ゴムの素原料であるナフサやブタジエンといった価格が一時期に比べ下がる中、合成ゴム価格にも下落を期待する声は少なくない。合成ゴム価格決定方式の一つであるフォーミュラには、ナフサやブタジエン価格に連動する部分が含まれており、確かにここは原料価格が下落すれば自ずと連動する。ただ、足元の合成ゴム価格は、それほど単純な動きにならなそうだ。合成ゴムの価格には電気代などのユーティリティコストや物流費、人件費等が加味される。それぞれが高騰していることに加え、事業継続性の観点から、足元の価格維持もしくは値上げが見込まれている。

 足元のナフサ、ブタジエン価格は一時期に比べ下げている。2023年1~3月の国産ナフサ価格はキロリットルあたり6万6,500円。ウクライナ情勢等の影響により過去最高値を更新した2022年4~6月の同8万6,100円からは約23%下落しており、足元のブタジエン価格も直近の高値からは3割ほど安い。

 原料価格だけを見れば下がりそうな合成ゴム価格だが、

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