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5月29日、三洋安田ビル会議室で

日本ゴムトレーディング協会、令和7年度社員総会と懇親会を開催

その他 2025-06-04

 日本ゴムトレーディング協会(鈴木秀法会長=住友ゴム工業)は5月29日、三洋安田ビル会議室(東京都千代田区)で令和7年度の社員総会を開催した。

あいさつする鈴木会長


 主な議案は①令和6年度事業報告ならびに収支決算承認の件②令和7年度事業計画ならびに収支予算承認の件――についてそれぞれ審議、原案通り可決された。

 同協会の令和6年度の事業活動は主に①天然ゴム輸入取引に関する産業・外交政策への意見等を発信する②持続可能なゴムの調達方針に貢献する③天然ゴム取引の円滑化を進める④天然・合成ゴム統計情報の充実に努め会員に広く提供する⑤天然ゴムに関する講演会を開催し、会員に知識、関連情報の提供に努める――とし、その中の持続可能なゴムの調達方針に貢献する活動として令和6年10月4日に第11回RTAJ講演会(オンライン形式)「ベトナムDong Nai Rubber Corporation社のEUDR対応の紹介」を行い、会員ほか非会員からの参加も多く呼び込み目的を果たした。

 令和7年度の事業活動においても、令和6年度の事業活動を踏襲しながらも、講演会や交流会等を開催するとともに新規会員の入会を促進していくことが強調された。

 社員総会終了後は、場所を如水会館に移し懇親会を開催。正会員・賛助会員ら約40人が参加した。

 冒頭、鈴木会長があいさつに立ち「先の社員総会の中で決められた通り、限られた原資の中で、また楽しく会の運営や事業活動を行っていきたい。昨年に引き続きEUDRという壁に向かって取り組んでいかなければならない。依然不透明な部分もあり手探りとなるが、対応していくほかはない状況だ。関わる各産業では対応に苦労しているが、ゴム産業は突破していきたい」と抱負を述べた。

 続いて、特別会員の大阪取引所デリバティブ市場営業の矢頭憲介氏が乾杯のあいさつに立ち「5月26日に上海先物取引所と協力関係を結んだ結果、上海天然ゴム先物を大阪取引所で上場した。静かなスタートとなったが、新しい商品となり多くの投資家から興味を持っていただいている。今後さらに日本ゴムトレーディング協会はゴム産業の中でも核となって活動されることを期待し、我々大阪取引所も寄り添っていきたい」と述べ、乾杯の発声を行い、懇親に入った。

 中締めは理事で三洋貿易の渡辺一郎ゴム事業部ゴム一部部長が「私が前任者から引き継ぎ理事に就任して今月で4年となった。先の社員総会でも明らかとなったが、赤字続きでの事業活動となっており、経費削減に繋がればと当社会議室を使っていただいている。また、新規会員の勧誘についても非タイヤのユーザーをはじめお取引先には各営業拠点の営業担当にもお声がけするようにしている。外資企業をはじめ、工業用ゴム製品メーカー、個人、所属会社が変わっても加入していただいた会員と幅広く繋がっていることを大変嬉しく思い感謝している。益々有益な会だと思われるよう頑張っていきたい」と述べ、恒例のヤームセン(中国語で飲勝=乾杯時の発声)で中締めとした。

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