タイヤ、自動車ゴム部品メーカーが出展
ジャパンモビリティショー2023が10月26日に開幕
その他 2023-10-23
ジャパンモビリティショー2023(東京モーターショーから名称変更、日本自動車工業会主催)が、10月26日~11月5日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。コロナ禍により4年ぶりの開催となる同イベントには、前回の東京モーターショー2019を大きく上回る400社超が出展、参加。ゴム業界からはタイヤ、自動車ゴム部品メーカーが出展する。

前回の東京モーターショー
■ブリヂストン
「ブリヂストンが新しい生活や未来に向け、人とモノの移動を支える」をコンセプトに、技術イノベーションと共創・ソリューションを紹介。「ENLITEN」技術を搭載した乗用車用タイヤやモータースポーツ用タイヤと、「BCMA(Bridgestone Commonality Modularity Architecture)」の考え方をアピールする。
「ENLITEN」は、タイヤに求められる多様な性能を顧客、モビリティごとにカスタマイズする商品設計基盤技術。タイヤへのニーズやウォンツを叶えるだけでなく、顧客をインスパイアさせる性能にエッジを効かせ、顧客が想像もしえない新たな価値を「究極のカスタマイズ」で実現する。
一方の「BCMA」は、「ENLITEN」の究極のカスタマイズを支えるもので、タイヤを構成するモジュール(部材)を3つに集約し、それを異なる商品間で共有するモノづくり基盤技術。BCMAにより開発・サプライチェーンをシンプル化することで、開発や生産におけるアジリティを向上させつつ、コストの最適化や環境負荷の低減を実現する。
期間中には、佐藤琢磨選手をはじめとしたトップドライバーや著名人など多くのゲストを招いたトークショーやステージイベントを実施予定。ドライビングシミュレーターを使い、プロドライバーから直接指導を受けながら気軽にモータースポーツのドライビング技術の向上を目指すことができるeモータースポーツの体験型プログラム「Bridgestone eMotorsport Institute」の体験コーナーも設置する。
■住友ゴム工業
「WE SYNCHRONIZE.」をコンセプトに、独自の新技術やソリューションサービスなど、CASE+サステナブルな社会のニーズ・期待に応える先進的な取り組みを紹介する。
ウエット路面や凍結路面など路面状況の変化に応じ、ゴムの機能がアクティブ(能動的)に変化することで、路面や気温に合致した最適な性能を発揮する新発明のゴム技術「アクティブトレッド」の詳細を初公開するとともに、ゴムの性質変化が体感できるアトラクションを設ける。「アクティブトレッド」、タイヤそのものをセンサーとして路面状況などを可視化する「センシングコア」、地球環境に配慮した「サステナブル原材料」の活用を通じて、路面はもちろん、一歩先の状況、将来の環境にも対応するなどタイヤの持つ可能性をアピールする。
■横浜ゴム
「ヨコハマが創る未来のタイヤ」をテーマに、開発中の先進技術とEV対応技術、サステナブル技術などを紹介する。
先進技術では、センシング機能を搭載したセンサータイヤテクノロジー、広い車室や低床化に対応する高負荷小径タイヤ、パンクしにくいタイヤを目指すセルフシールタイヤなどを紹介。また、スポーツモードとコンフォートモードを切り替えられる未来のスポーツタイヤコンセプトを初披露する。
EV対応技術では、今秋から欧州を皮切りに発売するEV専用ウルトラハイパフォーマンスサマータイヤ「ADVAN Sport EV」を初展示するほか、EVや大型SUVなど車両の高重量化に対応するHLC(ハイロードキャパシティ)についてもアピールする。サステナブル技術では今年から「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に供給しているサステナブル素材約33%活用タイヤなどを中心に展示し、材料やタイヤなどの設計にAIを活用する同社独自のAI利活用フレームワーク「HAICoLab(ハイコラボ)」を紹介する。
■豊田合成
強みである高分子などのコア技術を活かした、将来の「モビリティ社会を支える技術」や「家庭や暮らしを豊かにする技術」を、コンセプトモデルや体験型展示などを通じて紹介する。
モビリティ社会を支える技術では、2030年頃を想定した小型バッテリーEV「Flesby(フレスビー)BEVコンセプト」を初展示。周辺状況を感知する「センシング機能」や、歩行者などと光や音でコミュニケーションする「通知機能」といった自動運転を支える技術、広々としたコックピット空間を実現する技術などを搭載する。
また、家庭や暮らしを豊かにする技術として、エネコートテクノロジーズ社と共同で開発している次世代の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を初展示する。同電池は、薄型で発電効率が高く、既存の太陽電池よりも柔軟性が高いため曲面などにも搭載可能だ。
■NOK
「NOK DREAM GAMELAND~夢を叶える最先端技術を体験する、みんなのアソビ場~」をコンセプトに、普段目にする機会が少ない同社の製品や技術について、オリジナルゲームや展示などを通じて訴求する。
オイルシールの表面処理に用いるコーティング技術「TFコート」、ウレタン系導電性ゴムと導電性PET繊維の布がシート状になったゴム電極「sotto」ファブリック、全方位に150%まで伸長しても通電できるフレキシブルプリント基板「ストレッチャブルFPC」を体験ゲームでアピールする。
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