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モビリティ社会で活躍する技術や製品を紹介

NOK、「Japan Mobility Show 2023」に出展

工業用品 2023-10-19

 NOKは10月26日~11月5日の期間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出展する。

 今回の展示ブースは、「NOK DREAM GAMELAND~夢を叶える最先端技術を体験する、みんなのアソビ場~」をコンセプトに、生活者が普段目にする機会が少ない同社製品や技術について、オリジナルゲームや展示などを通じて楽しみながら理解できる内容となっている。

 ■主な展示内容
 ◇「TFコート」=オイルシールの表面処理に用いるコーティングの技術。粒子を小さくし、コーティング膜を薄く、かつ粒子が均等に表面を覆う表面機能設計技術を開発した。オイルシールの密封性を保ちながら、モーターの回転軸とオイルシールが触れる摺(しゅう)動面の摩擦エネルギーを抑え、低燃費に貢献する。「TFコート」を塗布することで、従来品より摩擦トルクを30%抑え、かつ自動車が10万キロメートル走行しても効果を発揮する。

 ◇「sotto」ファブリック+=ウレタン系導電性ゴムと導電性PET繊維の布がシート状になったゴム電極。独自の材料配合設計技術により微細な電気信号も伝えることができる導電性のゴムと、同じく導電性を持つ布の最適な組み合わせを開発した。従来のものよりも高精度のセンシング(感知)が可能となり、広範囲での均一な電気刺激も伝達する。また、布の特性を活かし、柔軟に形を変え縫製できることから、ドライバーの状態をモニタリングするステアリングなどに適用できる。

 ◇ストレッチャブルFPC=全方位に150%まで伸長しても通電できるフレキシブルプリント基板(FPC)。通常のポリイミドフィルムではなく、薄い通気性のあるフィルムを採用し、生体安全性を備えた独自開発の粘着剤を用いているため、人の体にしなやかに密着する。脳波や心電などを取得する電極シートとして計測器に繋げて使用することができる。伸縮性と耐久性を活かし、長時間のドライバーのモニタリングに最適となっている。

 ◇導電リング=オイルシールと組み合わせることができるモーター軸とハウジングの通電を行う部品。駆動モーターの軸に帯電することを防ぎ、ラジオの受信を阻害するノイズやベアリング内の電食(電気による金属の腐食)の発生を抑制する。導電性を持ちながら、回転に伴うトルクを失わずシール機能も両立させるため、他の通電製品を使用する必要がなく、省スペースで低コストを実現する。

 ◇「メックスフロン/MEXFLON」=水の中に入れると見えなくなる、透明かつ柔軟性があるフッ素樹脂。一般的なフッ素樹脂と異なり、熱を加えることで溶融成形が可能なため、さまざまな形状に加工がしやすく、衝撃にも強い特徴を持つ。高い光透過性を有するため、ガラスやセラミックなどの代替材として使用でき、LiDAR(Light Detection And Ranging)のカバー材などにも応用できる。

 ◇「ポストコーン」=一般道や高速道路などで使用されるラバーポール(視線誘導標/車線分離標)は、ゴム合成技術と加工技術を生かし、同社が国内で初めて製品化。なかでも10月から販売を開始した「ポストコーン」バイオマスタイプは、本体のパイプ部分に39%の植物由来のポリマーを採用し、使用原料(ポリマー)の製造過程におけるCO2排出量を約40%削減することができる。
 

JAPAN MOBILITY SHOW 2023「ビジネスミートアップ」に参画

 同社は新たな価値創造を目指し、新規事業開発やオープンイノベーションを支援するユニッジが開催する「ビジネスミートアップ」(場所:西展示会棟1階STARTUP FUTURE FACTORYエリア内)に参加する。期間中設置するブースでは、同社のコア技術や主力製品、注力している事業領域を紹介する。さらに11月2日12時40分からは、「リバースピッチ」を行い、プレゼンテーションおよび情報交換を行う。

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