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スリーコードの統一デザインでグループの一体感表現

NOK、企業およびグループの新ロゴを発表

工業用品 2024-04-08

 NOKは4月3日に東京都港区の本社で、新企業ロゴを含めた新コーポレート・アイデンティティ(CI)を発表した。この模様は同社グループの130におよぶ国内外拠点にもリアルタイムで配信され、本社社員を含めた約3万8,000人の社員が出席した。

NOKの新ロゴを紹介する鶴正雄社長
(左)と佐藤可士和氏


 冒頭、鶴正雄社長が登壇し、新CI作成の背景について解説。「当社が大きく成長する中で、様々なグループ会社が設立されたが、各社が独自のCIを使用している現状に(統一感における)課題を感じていた。加えて、グループ社員は皆フラットな関係であるべきで、それを示すためにもグループ全体の統一されたCIが必要だと考えた」と述べた。

 その後、NOKの新企業ロゴと、グループ企業である日本メクトロン、NOKクリューバー、ユニマテック、シンジーテックの4社のロゴを含む5社のグループロゴが披露された。これらはそれぞれの社名をスリーレターコード(3文字)で統一的にデザインしたもので、グループ企業としての一体感を視覚的に表現している。カラーはソリッドブルーで、誠実さや精密さといったモノづくりにおけるNOKグループの姿勢を示した。

 これらのコンセプトについて鶴社長は「当社は総合部品メーカーとして各産業を下から支える位置付けだが、視点を変えれば、エッセンシャルコアマニュファクチャリング(必要不可欠にして中心領域を担うモノづくり)を行う当社が中心となり、業種の枠を超えた様々なニーズに対応し、可能性を広げていける存在と言える。新ロゴには、その思いを込めた。当社が大切にしているモノづくりにおける精密さだけでなく、しっかりと地に足がついていることも感じ取れるデザインに仕上がった」と紹介した。

 続いて、新CIのデザインを担当した佐藤可士和氏をゲストに迎え、鶴社長とのトークセッションが行われた。佐藤氏は様々な有名企業ロゴを手掛ける日本を代表するデザイナーだが、BtoB企業の案件はNOKが初めて。

 佐藤氏は今回の依頼を受けた理由について、「情報が世界中に行き渡るようになった現在、BtoCやBtoBに関わらず、企業が社会に向けて正確に情報を伝えていくことは義務だと考えている。NOKはもっと知られるべき会社だと思うし、日本の企業が世界で活躍する、そのお手伝いができたらと考えた」と述べた。また、作品については「正雄さん(鶴社長)との2年近くをかけた話し合いの中で、課題点や悩み、目指すビジョンなどをくみ取り、それらをひとつも漏らすことなくバシッと表現できたと思う。NOKの価値が正しく伝わることでより優秀な人材が集まり、ビジネスが広がっていくことを願っている」と語った。

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