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4月1日に社員決起集会開く

新生「アサヒシューズ」で飛躍誓う

その他 2017-04-12

会見するアサヒの佐藤栄一郎社長(左)と木上勝征会長

3年めどに上場体制目指す、国内生産増強売り上げ150億円に

 アサヒシューズは1日午後3時から本社で佐藤社長、木上会長が記者会見し、更生計画手続き終結の決定と新社名での新たなスタート、今後の経営方針などを発表した。

 木上会長「上場果たし社員に報いる」
 思えば98年に更生管財人を引き受けた当時は、誰もが無理だと言っていた再建だった。しかしアサヒ従業員を助けることが、かつて「多くの患者の人たちが全人生をかけて戦う姿に何とかしなければ」とスモン訴訟福岡県代表として戦ったこととダブって見えた。スポンサーもなく商社、銀行などからの援助もない状況で再建に取り組んできた。

 シューズビジネスは収益確保が厳しい業界体質といわれるが、企業再建のため利益の出ないビジネスからの撤退は避けられないと信じて指導してきた。売上高の大幅な減少が続いても、その信念を曲げずに実施してきたことで利益体質への改革が進んだ。

 役員として残り3年を目安に株式上場を果たし、資本金の70%を保有する社員の助けになれるよう頑張っていく。

 佐藤社長「多大な協力、支援に感謝」
 4月1日から靴メーカーとして分かりやすい新社名アサヒシューズに変更した。

 利益重視の体制作りに集中してきたことで売上減少が続いてきたが、体質改善は確実に成果を上げている。16年業績は生産設備の導入や環境整備投資等もあり、売上高91億円、経常損失2億5,000万円だったが、当期利益4億5,000万円を確保することができた。

 今後は売上高の拡大も図っていく方針で、17年は売上高100億円達成をめざす。久留米工場は生産増強のため投資を継続していく。国産比率を16年の70%からさらに高め、中期的には売上高150億円、営業利益10億円レベルを早期に達成する計画だ。

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