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関東支部が6月23日に見学会を開催

日本ゴム協会、全国の大学研究室を知る貴重な体験

その他 2021-06-09

 日本ゴム協会関東支部は6月23日、2021年度からの新しい試みとして、全国にある大学の研究室をオンラインで紹介する見学会を開催する。実際に訪れたのでは、1日で全てを巡ることができない全国の大学研究室について、1日で知ることができる貴重な見学会と言える。

 日本ゴム協会の斎藤拓会長は「大学の研究室を知らない人も多いと思うので、研究室が何に取り組んでいるかを紹介できる良い機会と考えている」と話す。

大学研究室と見学内容

 ◇長岡技術科学大学竹中研究室・分析計測センター
  「アニオン重合装置、ガラス細工、文部科学省『先端研究基盤共用促進事業』成果であるX線、EELS、SEM、NMR等の遠隔操作を実施、紹介」

 ◇愛知工業大学福森研究室・山田・佐藤研究室
  「高分子材料化学グループにおけるナノフィラー分散熱可塑性エラストマー、ゴムの信頼性解析、ポリウレタンエラストマーの高強度化、エポキシ系接着剤の強靭化および解体性接着剤に関する研究内容と主な実験設備について紹介」

 ◇九州大学西村研究室
  「燃料電池自動車や水素ステーションに使用される機器の高圧水素シール材料の研究開発を進めており、高圧水素シール用ゴム部材の評価設備について紹介」

 ◇東京工業大学中嶋研究室
  「ゴムを中心とした高分子材料のナノ構造・ナノ力学物性の計測を通じて、ゴムの物理に貢献できるような研究を行っており、主力装置である原子間力顕微鏡の前で実際に測定している様子を紹介」

 ◇東京農工大学斎藤研究室
  「ポリマーブレンド、超臨界発泡、延伸、光学・偏光顕微鏡観察、密度測定、衝撃試験などの実演と研究室に保有のX線散乱測定装置、AFM、顕微IR、熱分析装置、誘電緩和測定装置などを紹介」

 ◇京都大学竹中研究室
  「散乱法および顕微鏡法を用いて、ゴム充填系をはじめとする高分子集合体の自己組織化の時空間階層構造・形成過程の解明を目指しており、超小角X線散乱装置、光散乱装置等の散乱装置を紹介」

 ◇長岡技術科学大学河原研究室
  「ゴムNMR、三次元TEM、三次元SEM、ラボプラストミル、万能試験機および研究室にある装置や試料を紹介」

 申し込み締め切りは6月18日。詳しい問い合わせは、日本ゴム協会関東支部見学会係℡03・3401・2957、E-mail:kanto@srij.or.jpまで。

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