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19年のゴムホースは微減を予測

日本ゴムホース工業会、通常総会・懇親会を開催

その他 2019-05-14

 日本ゴムホース工業会は5月9日、東京・千代田区のホテルニューオータニで令和元年度通常総会・懇親会を開催した。

あいさつする十川会長


 通常総会では、各専門委員会(調査統計専門委員会、技術専門委員会)の業務報告、平成30年度事業報告、同年度収支決算報告、令和元年度役員選任と専門委員会委員長委嘱、事業運営方針、収支予算及び会費賦課徴収、会議日程を審議し、事務局原案通り承認した。

 令和元年度役員のうち、副会長には住友理工の鈴木洋治代表取締役執行役員副社長に代わって同社の日比野学執行役員が、また理事のブリヂストンの東正浩常務執行役員に代わって同社の草野智弘常務執行役員が新たに選出、就任した。

 総会後に開かれた懇親会には、関連団体から来賓として東部工業用ゴム製品卸商業組合の永田嘉男副理事長、日本ゴム工業会の松谷衛専務理事が出席した。

 懇親会では冒頭、十川敬夫会長が「ご承知の通り、日本の景気は2012年11月を底に緩やかな景気回復を見せ、18年12月の時点でこれまでの戦後最長の景気回復期間に並んだ可能性があるといわれている。内需については、堅調であっても世界経済の緩やかな減速を背景に輸出が伸び悩んでいる。このような状況下で、本年度のゴムホースの動向は需要の67%を占める自動車の国内生産台数が1-2月期で前年同期比103.7%と堅調に推移している。ワイヤーブレードホースの大口需要先である建設機械については、同107.5%と2カ月連続で前年実績を上回っているが、一方で工作機械業界では同72.4%と6カ月連続で前年割れが続いている。

 これらを鑑み、令和元年のゴムホース生産は年間3万8,530トン、前年比99.2%、出荷金額については1,424億円、同98.5%と予想している。

 今後は会員一同が切磋琢磨し重要な機能部品を供給する社会的責任を果たすとともに、今後ますます加速するグローバル化を見据えて品質、コスト、サービス、技術革新など全ての面で研鑽し顧客に満足いただける製品つくりに努めていこう」とあいさつした。

 引き続き来賓代表として、東部工業用ゴム製品卸商業組合の永田副理事長があいさつ。「昨年、我々東部ゴム商組は創立40周年を迎えた、今年は中部ゴム商組さん、西部ゴム商組さんも創立40周年を迎えられる。

 東部ゴム商組には工業用品部会、ベルト・ホース部会といった部会があるが、その中での話でも下期からちょっと下がった感がある。大きな要因に半導体が影響しているようだ。ある意味、これまで半導体バブルだったとの見方で一致している。自動車分野は堅調とのことだが、半導体の動向は東部ゴム商組の商売でも気になる分野となっている」と述べ、乾杯のあいさつに代え懇親に入った。

 中締めは新任の日比野副会長が務め、「2019年は、日本では令和を向かえ色々変化がある年ではないかと思う。中国では9という数字のつく年は変化があると言われ、日本では“苦労”につながるなどと言われる。しかし、良い時にはそれなりに、また悪い時もじっと身を屈め耐えればまた良い時が来るというサイクルになっているとされている。そういう年にしましょう」と呼びかけ、一丁締めで締めた。

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