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賀詞交歓会

日本免震構造協会、「”安全”だから使われる社会に」

その他 2019-01-15

あいさつする和田会長


 日本免震構造協会(和田章会長)は1月10日18時から、東京・元赤坂の明治記念館で新年賀詞交歓会を開催した。当日は会員および来賓、報道関係者など143人が出席した。

 会の冒頭、和田会長があいさつに立ち、「2016年に熊本地震があってから機能不足が露見し、国土交通省を中心にもう少し機能が生きる建物を建てるべきだというレポートが出され、良かったと思っている。昨年11月にオイルダンパーで不祥事が起きたが、ある一人の人の不祥事で社会全体が、ガタガタになってしまうような仕組みは良くないのでその検討が進められている。文明社会において大量生産のものが組み込まれていくため倫理だけでは防げない。さて免震においては世界各国での採用事情を調査してきており、中国においては年間2,000棟が建てられていると聞いている。つい10年前は我々が教える立場だったがこの中国をはじめトルコでも25万平米の病院に採用されている。トルコでは新しい病院すべてが免震技術を使う法律がある。海外で、日本では建物に免震を使いなさいといった法律がなぜないのかと聞かれるが、私は法律に書かれているから使うのではなく安全なものが欲しいから使うという社会が理想だと答えている。社会が、全体が地震から守れ安全になるように今後も推進していきたい」と述べた。

 続いて、淡野博久国土交通省住宅局建築指導課長が免震構造を後押しする行政の取り組みの紹介を交えた祝辞を述べた。

 今回は鏡開きが行われ明治神宮のお神酒で乾杯が行われ、橋本公博日本建築センター理事長が乾杯の音頭を取り歓談に入った。

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