“安全・安心テーマ”に情報の共有化図る
第31回ゴム技術フォーラム、公開フォーラム盛会に
その他 2018-04-10
ゴム産業の将来展望を目指した技術開発のあるべき姿を追求する活動を展開しているゴム技術フォーラム(代表:川上欽也氏)が3月30日、東京・元赤坂の東京電業会館で「第31回公開フォーラム」を開催。聴講者約60人が参集し、盛会となった。
同フォーラムでは2016年2月から斎藤拓東京農工大学教授を委員長として「ゴム・エラストマー技術の安全・安心」をテーマに「材料技術」(安全・安心を生み出す高機能材料と安全性評価)、「加工技術」(安全・安心を創りこむ加工、製造技術)、「製品技術」(安全・安心を提供する製品、高耐久化技術)の3つのワーキンググループが調査研究を進め、最新動向を探ってきた。
冒頭、川上代表があいさつに立ち「当フォーラムは月例会として産学官から講師を招き講演会を開催し、前回で381回を数えた。もうひとつの大きな活動として2年に1回に1テーマを掲げ、会員企業からメンバーを出していただき技術調査を行い報告書にまとめている。テーマとしてはその時代を反映しゴム業界の課題を先取りしたものを前提にしている」とフォーラムの目的について語った。
当日はワーキンググループの報告の前に、浦野紘平横浜国大名誉教授・横浜国大発ベンチャー(有)環境資源システム総合研究所会長による「化学物質による被害事例とリスク管理・リスクコミュニケーションのあり方」と小松基日産自動車カスタマーパフォーマンス&CAE・実験技術開発本部材料技術部主幹による「今後のモビリティー社会に対応した自動車技術と高分子材料の将来」の2件の基調講演が行われた。
続いて斉藤調査委員委員長から16年4月―18年3月までの調査スケジュールや調査目的、各ワーキンググループの重点調査項目など概要が説明された。その後各調査委員会のワーキンググループの代表から各論報告がった。
いずれもゴム・エラストマー技術のレベルアップと情報共有化や技術伝承を図り、ゴム・エラストマー産業の継続的発展への貢献を目的に活動を重ねてきている。
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