住友ゴム工業は6月17日、ゴルフボールを生産する市島工場(兵庫県丹波市)で国蝶・オオムラサキの羽化が始まったと発表した。

今月羽化したオオムラサキ(オス)


 オオムラサキは1957年に国蝶に選ばれ、現在は準絶滅危惧種に指定されており、自然環境を測定する目安になる指標昆虫の一つになっている。同工場では工場内に建てたケージの中で、2007年からオオムラサキの育成に取り組んでおり、毎年近隣の幼稚園や保育所の子ども招待し、観察会を実施している。

 市島工場は敷地の約7割が緑地という豊かな自然環境を生かし、さまざまな環境保全活動を行っている。オオムラサキの育成は2007年に幼虫の餌となるエノキの木を種から育てることから始まり、木が1メートル程度に育った2011年から幼虫をケージに放ち、羽化に成功。

 育成に際しては、川西市環境審議会専門委員・兵庫丹波オオムラサキの会会長の足立隆昭氏にアドバイザーとして参画してもらい、毎年オオムラサキの美しい姿を観察している。